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異なる技術がタッグを結成

パナソニック「ヒートポンプ乾燥方式搭載ななめドラム洗濯乾燥機」(その2)

2009年6月24日(水)

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 「日本初の洗濯乾燥機は、我が社が2000年12月に出した縦型の洗乾一体型ホームランドリーでした」

“洗浄系”の技術を担当するパナソニックの藤井裕幸チームリーダー
(写真:佐保圭、以下同)

 洗浄の分野でチームリーダーとして開発に関わった藤井裕幸が、こう振り返るように、洗濯乾燥機の歴史はまだ浅い。

 2000年以前、洗濯機と乾燥機は別のモノとしか考えられなかった。

 乾燥機自体の歴史は意外と古い。ヒートポンプ開発チームを率いた主任技師の河合哲夫は言う。

 「ホームランドリーが一大ブームだったのは1980年で、乾燥機の年間の国内総需要は55万台もありました。この頃は洗濯機事業部の第2の柱だったんですよ」

 2年後の82年、河合は松下電器産業(現パナソニック)に入社し、乾燥技術の開発に携わった。

 一方、同じ年に入社した藤井が「僕も元は技術者で、2007年の『NA-VR1200』というななめドラム洗濯乾燥機に採用されたモーター『デュアルDD』の開発にも携わった“洗浄系”です。河合さんは電気からガスまで乾燥機一筋でやってこられた“乾燥系”です」と語るように、以前は同じランドリー分野でも洗浄系と乾燥系ははっきり分かれており、それぞれの技術者が1つの商品の開発でタッグを組むことなど考えられなかったという。

「乾燥は横やろ!できるわけないじゃん」

 ところが、洗濯乾燥機を開発することが決まった時、全く異なる2つの技術を1つの筐体の中で融合させなければならなくなった。

 「その頃の洗濯機って縦型ですよね。洗浄から言わせれば『乾燥は横やろ!』って(笑)。やっぱり、縦型で乾かすっちゅうことは物理現象に反しているわけですよ。我々洗浄系の技術者としては『縦型で乾燥なんてできるわけないじゃん!』っていうのがあったんですけれど、結局、それをやりきりました」(藤井)

 思えば松下電器産業の洗濯機は、2000年末までの「縦型で乾燥機は当然別」から2005年末の「ななめドラムでヒートポンプ式乾燥機付き」まで、たった数年で進化したことになる。

 この急激な進化の始まった2000年とは、実は、同社にとって特別な年だった。

 この年の6月、中村邦夫が社長に就任したのである。

 中村は就任直後の経営責任者会議で、同社の全階層の全社員が顧客と直接対面する組織構造への転換の必要性を訴えた。また、同年11月には、翌年度からの3カ年経営計画の概要を発表。「破壊と創造」をテーマに全社的な構造改革と成長戦略の構築および実行に着手した。

 日本初の洗濯乾燥機が発売されたのは、その1カ月後だった。

 しかし、そこからが本当の闘いの始まりだった。

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牛島 信 弁護士