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インサイトの登場は想定外だった

プリウスの開発担当、大塚明彦チーフエンジニアに聞く

2009年6月23日(火)

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 世界的な販売低迷に苦しむ自動車業界。長年、世界最大の自動車メーカーとして君臨してきた米ゼネラル・モーターズが経営破綻し、トヨタ自動車も大幅赤字に転落した。

 厳しい環境が続く中、市場拡大が見込まれるのがハイブリッド車だ。日本ではエコカー減税をはじめとする政府の支援策もあり、4月にはホンダの新型「インサイト」が、5月にはトヨタの新型「プリウス」が車名別月間販売のトップに立った。

 「日経ビジネス」では2009年6月22日号の特集で「ハイブリッドカー 自動車産業の救世主なのか」を掲載。拡大するハイブリッド車ビジネスを取り上げている。その連動企画として、「日経ビジネスオンライン」では開発のキーパーソンのインタビュー、関連業界の動向などをお届けする。

 第2回目は、トヨタのトヨタ第2乗用車センター、大塚明彦チーフエンジニアにプリウスの開発について聞いた。

(聞き手は 細田 孝宏)


 ―― トヨタの「プリウス」は、ホンダのハイブリッド車「インサイト」と比較されることが多いが、開発時にはどの程度意識してきたのしょうか。

「インサイト発売の情報をつかんだ段階で、既にプリウスの設計変更はほぼ不可能だった」と振り返る大塚明彦チーフエンジニア
(写真:林 愛子)

 大塚 正直に言うと、インサイトの登場は全く想定していない出来事でした。初めて知ったのは2008年10月のパリモーターショーにコンセプトモデルが出品されると聞いた時。それまで全く情報がなかった。先方も情報管理を徹底していたのでしょう。

 対ホンダで意識していたのは「シビックハイブリッド」。従来と同様に、1モーターのいわゆるマイルドハイブリッドシステムを予想し、どこまでコストを下げてくるかを考えていました。インサイトの情報が入った段階ではプリウスの設計はほぼ固まっており、その後、価格など追加情報が入ってきたものの、設計の変更はほぼ不可能でした。

 ただ、我々にとって幸いだったのは、プリウスのグレードを増やしていたことです。先代では2つだったが、新型は廉価版のグレードを設定し3つにした。ハイブリッド車を普及させるためには、最低販売価格を下げる必要があると、当初から考えていたからです。それが205万円のLグレード。シートバックポケットや後席のアームレストなどを付けないといった仕様の割り切りで価格を引き下げました。

205万円は想定の範囲内

 ―― プリウスのエンジンは先代の1500ccから1800ccと大型化しました。車体も拡大しており、事前には250万円を超えるという予想もあった。それに対して、205万円という最低価格を設定したのはインサイトを意識したからだと言われています。

 大塚 (205万円という価格は)我々としては想定の範囲内。クルマはグレード全体、オプション設定までを考えて収益を考えるものです。

 ―― 今回のモデルチェンジではプラットホーム(車台)を「オーリス」と共通化するなど、専用部品の多かった前モデルとは異なる設計思想のように見えます。

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「インサイトの登場は想定外だった」の著者

細田 孝宏

細田 孝宏(ほそだ・たかひろ)

日経ビジネス 副編集長

1995年早稲田大学卒業。日経BPに入社し、日経ビジネス編集に配属される。日経アーキテクチュア編集、日経ビジネス・ニューヨーク支局長などを経て現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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