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トヨタ新社長の施政方針はシンプルで明快

「フルライン」修正の思い切りも

  • 池原 照雄

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2009年7月1日(水)

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 豊田章男社長をトップとするトヨタ自動車の新しい経営体制が発足し、先月25日には東京で就任後初の記者会見が開かれた。豊田社長による冒頭約20分の“施政方針”表明は、失礼だが筆者の想定を上回る充実した内容だった。

 あえてキーワードを探せば「シンプル&大胆」になろうか。豊田社長は「嵐の中へ海図なき船出」と語ったが、世界の従業員や取引先などステークホルダーに対し、むしろ明快な「海図」を提示したと受け止めた。

 示された海図を筆者なりに噛み砕くと、次のような航路となる。

・改めて共有すること → クルマづくりを通じた地域社会への貢献

・改めて実践すること → 「お客様第一」と「現地現物」

・経営の方向性

 → (1)商品を軸とする
  (2)マーケット(地域)に軸足を置く

・その方向性の具体化

 → (1)商品は「全方位フルラインナップ」から「必要十分なラインナップ」へ見直し
  (2)地域ごとに「攻めるべき分野」と「退くべき分野」を見定め、資源を重点配置

 最初の「共有すること」は、グループ創始者、豊田佐吉氏の遺訓の1つ「産業報国」から展開したものだ。現在では「国」を、ビジネスを展開する世界の各「地域」へと置き換えた方が分かりやすい。2番目の「実践すること」は、自動車事業に進出して以来、トヨタの成長を支えてきた基本理念である。

 ここまでは目新しいものはなく、「シンプル」にトヨタの原点と、そこで働く人の行動規範を確認するものだ。3番目の新体制による経営の方向性も、そうした原点や行動規範の延長にあると見ることができる。

 つまり、「商品を軸」とすることは顧客第一主義であり、「マーケットに軸足を置く」ということは地域への貢献や現地現物を重視することを指しているからだ。いま一度原点を確認して、強みを伸ばそうということ。

 目新しさがないという向きがあるかもしれないが、視界の悪い嵐の中でトヨタ丸を操舵するには「シンプルで明快」な針路を示すことが極めて大切だ。一方で、「思い切ったな」と印象的だったのが「退くべき分野」の見定めによる「フルライン」体制の修正だ。

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