「新・ハイブリッド戦争」

“持たざる”日産とマツダ、巻き返しの殺し文句は?

店頭で聞いてみた「ノン・ハイブリッド車」の販売トーク

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2009年7月1日(水)

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 自動車関連の話題を独占する勢いのハイブリッド車。ただ、実際に売っているのはトヨタ自動車とホンダの2社だけだ。では、ハイブリッド車を商品に持たないメーカーはどうしているのか。記者(20代)は客として日産自動車とマツダの販売店を訪ねてみた。

「ハイブリッド車? はしゃぎ過ぎだよ」

 6月某日、都内のある日産系販売店に足を運んだ。ショールームに入って展示車を眺めていると、店のスタッフがにこやかに近づいてきた。胸の名札には「店長」とある。

 店長:どのようなクルマをお探しでしょうか。

 記者:初めてなのでよく分からないのですが、小さいクルマで十分です。

 店長:でしたら、「ノート」や「ティーダ」あたりになりますね。

 記者:テレビなんかで「プリウス」みたいなハイブリッド車がよく紹介されていますけど、本当に「お得」なのかよく分からないんですよね。いろんなメーカーのクルマを見て考えたいと思っているのですが、ハイブリッドってそんなにすごいものなんですか?

 店長:ハイブリッドはねぇ…。はしゃぎ過ぎだよ。

 記者:はしゃぎ過ぎ?

 店長:確かに燃費はいいですよ。でもね、余計な装置(ハイブリッドシステムのこと)を積んでるから高いんですよ。何十万円も高くなる。

 それに、今やってる(自動車重量税と自動車取得税の)減税にしても、実はそんなに差はないんですよ。

 プリウスは100%免税だけど、このノートも75%減税だから、税金は3万円くらいで済みます(注:正確には重量税が1万4100円、取得税が1万4900円で、合計2万9000円。「ノート15X」の場合)。

エコカー減税のメリットを訴える日産自動車のチラシ
画像のクリックで拡大表示

 おまけにプリウスは納車まで半年待ちですよ。今予約しても来年になります。減税に加えて、政府からの購入補助金も出ることにはなっていますが、こちらは予算を使い切ったら打ち切りです。今から注文したら間に合わないかもしれない。

 ところで、お客様はクルマを買ったら、どのくらいの頻度で乗られる予定ですか?

「10年乗らないと元は取れないと思いますよ」

 記者:うーん、平日は仕事ですから、土日くらいですかね。

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このコラムについて

新・ハイブリッド戦争

厳しい販売状況が続く自動車業界で、唯一人気を集めているのがハイブリッド車だ。低価格化に加えて政府の免税措置などもあり、トヨタ自動車の新型「プリウス」、ホンダの新型「インサイト」はともに納車待ちの状況が続く。2強が競い合い、新たに始まった「ハイブリッド戦争」はどこへ行き着くのか。自動車メーカーの狙い、最先端電池の開発戦略、激化する販売戦争の裏側、また次々と乗り込んでくる異業種などの動きを追った。

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