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リーダーシップと政権交代

新政権はブレーンを作って実行力を高めよ

  • 宮田 秀明

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2009年7月17日(金)

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 1972年に大学院修士課程を卒業し、ある重工会社に勤めていた私は、入社1カ月後のゴールデンウイークに大学に戻っていた。修士論文をしっかりとした成果にするため、学会提出論文作成の打ち合わせで大学に来たのだ。

 研究室で3年間私が使っていた席にいたのはミシガン大学出身の米国人L君だった。私と同じ研究テーマでこれから頑張るのだという。私のデスクを引き継いだ縁もあって、L君とは意気投合した。

 それから15年ぐらいが経って、L君は再び日本に滞在した。彼はニューオーリンズ大学の先生になっていて、サバティカル・リーブ(大学教員に与えられる長期有給休暇)で日本に戻ってきたのだ。私は29歳の時に東大に転職したので、助教授になっていた。

世の中を動かしたゴアのリーダーシップ

 飲みに行くと、彼はよくこう言った。
「今度の民主党政権はいいよ。クリントン(大統領)はいま一つだけど、ゴアはいい。ちなみにゴアは僕と同い年だ。あなたはクリントンと同じ年だよね。これから、僕らはクリントン・ゴア友達ということにしよう」

 この頃からゴア副大統領が打ち出した政策が「情報スーパーハイウエー」である。20年前、世界に後れを取っていたIT(情報技術)の世界で、新しい国家ビジョンとモデルを提案して、米国をITの覇者に導いたリーダーはゴアである。そのゴアは20年後に『不都合な真実』を書いて、米国だけでなく世界中にも環境エネルギー問題の重要さを再認識させて世の中を変えた。

 環境エネルギーの専門家は昔からいる。彼らは正しいことを発言していたに違いない。しかし、実行し、世の中を動かさなければ何の意味もない。

コメント6件コメント/レビュー

日本にもブレ-ンになれる人は沢山いるのではないか。問題はブレ-ンを使いこなせる人がいないのだ。既成の組織の中でそれなりの役職につけば、周りにいるブレ-ンを使うことはできる。日本の問題は、能力を持っていても情報として発信を殆どしないとか、マスコミが本流的意見にのみ集中するところである。だから、反対意見の中から"玉”を見つけ出すのは難しい。ゴア氏の発言は賛同者が多かったのだろう。だから政府の方向転換とともに直ぐそれに乗る企業が出るのだ。大統領もこれまでとっていた路線の誤りを率直に述べている。GM再建に取り組んで、問題は金融子会社だけでなく、商品開発の方向にあったと気がついたのではないか。マスヤジ(2009/07/18)

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日本にもブレ-ンになれる人は沢山いるのではないか。問題はブレ-ンを使いこなせる人がいないのだ。既成の組織の中でそれなりの役職につけば、周りにいるブレ-ンを使うことはできる。日本の問題は、能力を持っていても情報として発信を殆どしないとか、マスコミが本流的意見にのみ集中するところである。だから、反対意見の中から"玉”を見つけ出すのは難しい。ゴア氏の発言は賛同者が多かったのだろう。だから政府の方向転換とともに直ぐそれに乗る企業が出るのだ。大統領もこれまでとっていた路線の誤りを率直に述べている。GM再建に取り組んで、問題は金融子会社だけでなく、商品開発の方向にあったと気がついたのではないか。マスヤジ(2009/07/18)

優秀なブレーンが必要なことは誰も異論ない。しかし、「なりたい人がリーダーになると失敗する」というのは論理が通らない。筆者の論理を正確に追うと、リーダーになるべきでない人がなりたいと言ってリーダーになったら失敗する、ということで、つまり、要約すると、なるべきでない人がリーダーになったら失敗するとなる。これは、あたりまえのこと。では、リーダーになるべき人とはどんな人か、ここが重要だろう。それを筆者は「優秀なブレーンを持った人」と言っているのだと解釈する。つまり、リーダーは空っぽでも大きな器ならそれでよいと。極めて日本的なリーダー像だが、それは、クリントンやゴアではなく、むしろブッシュだったのかもしれないと思う。というのも、彼自身の能力は低く見られていたが、ブッシュ時代のアメリカは決して弱くなかった。むしろ強かった。私はブッシュ氏に会ったことはないが実にナイスガイなのだそうだ。小泉氏、安倍氏だけでなく、田原総一郎氏でさえ、ナイスガイだと言っている。ブッシュ自身の能力はいつも低く見られていたが、空っぽのナイスガイだったからこそ優秀なブレーンがそろったのかもしれない。ゴアなどはリーダーというより、ある思想(思い込み)を広める広告塔とみるべきだろう。ちなみに、サブプライム問題は一種のバブルで資本主義の必然なので、確かにブッシュ政権の失敗だったかもしれないが、だれしも回避できないという点で、ブッシュを批判することはできない。(2009/07/17)

福田前首相は、「わたししかなれませんね。仕方がないやりましょう。」といって首相になったけど、なにもできなかった。日本では私がなりたいといってリーダーに推されるという事はむしろ稀です(心の奥底はともかく)。先生は恐らく過去のヨットの国際試合でのあまりやりたくもないリーダーをやる羽目になった経験からおっしゃったのかもしれませんが、日本は先生のような過程でリーダーになるパターンはむしろ圧倒的に多いです。リーダーになった過程でウマくいくかどうかは恐らく関係ないと思います。そういう問題ではなくて、衆人のリーダーシップの扱い方の文化の問題として考えるべきではないでしょうか。日本は戦後リーダーシップのあり方についての教育でなにか間違ってしまったと思うのです。(2009/07/17)

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