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1400機あった受注、今年は17機に

防衛部門も前途多難、正念場のマックナーニ体制

  • 佐藤 紀泰

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2009年8月6日(木)

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 それは、5度目の遅延がボーイング経営陣の説明責任への信頼を吹き飛ばしたこともある。

「『707』以来、最大の技術的進歩を実現」

 6月23日に遅延が発表されるほんの少し前まで、マックナーニ社長ら経営陣は6月末の初フライトに自信満々だった。それだけに、顧客の航空会社や投資家が失望し、激怒するのも当然だった。

 マックナーニ社長は今年5月のアナリストミーティングでも「787は6月末の歴史的な初フライトに向けて順調にきている。『707』以来、最大の技術的な進歩を実現することになる」と強調していた。

 707というのは1958年、同社初のジェット旅客機としてニューヨーク-パリ間を就航した名機だ。ジェット旅客機時代の幕を開け、同社の名前と技術力の高さを世界にとどろかせた。確かに787はボーイングの歴史上、そのインパクトが707に匹敵する旅客機であることは間違いないだろう。

 さらには6月14日にはフランスのパリで開かれた航空ショーでも、マックナーニ社長は「正確な日付は言えないが、6月末の初フライトに向けて動いている」と再び明言した。

 マックナーニ社長は787の増産のために、新たな生産ラインを増設する方針まで打ち出していた。にもかかわらず、それから、10日もしないうちに、初フライトが延期になった。顧客や投資家が「青天の霹靂だ」と驚いたのも無理はなかった。

今年だけで73機のキャンセル

 さらにダメ押しになったのは新しい初フライトなどのスケジュールが出てこないことだった。

 6月23日の納期遅延発表会見ではボーイング側は今後数週間で問題を解決できると受け取られかねない見通しを出していた。だが、7月22日の決算発表ではマックナーニ社長は「新たなスケジュールを発表するのは時期尚早」と語るだけだった。

 収まらないのはアナリストたちだった。「これは悪いニュースが社内に流れてこない体質の問題ではないのか」との容赦ない質問がマックナーニ社長に浴びせかけられた。

 マックナーニ社長は体質や風土ではなく、あくまでも技術的な問題であることを強調した。

 米連邦航空局から初フライトの承認を得るためには数千もの試験をクリアしていくことが不可欠だ。そのうちの1つである主翼と胴体の接合部分で若干の補強をする必要が出てきた、というのがボーイング側の公式説明である。そして、重大な構造欠陥ではなく、あくまでも品質を優先したためだ、と繰り返している。

 この説明が正しいかどうかは、新スケジュールを正式発表する9月末までに明らかになる。これまでの発表と異なるような技術的な欠陥が出てくれば、大変な事態になるだろう。

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大量陳列、大量販売というのがある程度限界にきているのかなと思います。

松﨑 曉 良品計画社長