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「787」痛恨、5度目の初フライト延期

“イカロスの翼”と揶揄される「夢の次世代機」

  • 佐藤 紀泰

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2009年8月5日(水)

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 米ボーイングが開発を進めてきた次世代中型旅客機「787」の相次ぐ納期遅れが世界に波紋を広げている。

 同社は6月23日に合計5度目となる初フライトなどの延期を発表した。機体の胴体と主翼を接合する部分を補強するのに時間がかかることが理由だった。

「いつ納入?」気を揉む航空会社

 当初は数週間以内に新たなスケジュールを発表する方針だった。だが、それから1カ月後の7月22日に開いた2009年第2四半期決算の発表の場でもスケジュールを決められず、顧客の航空会社をいらだたせた。

 ボーイングのジム・マックナーニ社長兼最CEO(最高経営責任者)は「重大な問題ではなく、既に解決の方法はつきとめている」と、“軽症”であることを繰り返し強調している。

2007年7月8日に開かれた787の「ロールアウト(初披露)式典」 © AP Images
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 ただ、ボーイングの787は既に初フライトだけでも2年以上もスケジュールが遅れており、1号機の納入時期も同社がこれまで約束してきた2010年第1四半期が難しくなっている。

 万が一にでも半年以上も遅れるような事態になれば、世界の航空会社は再び、今後の運行計画を大幅に見直す必要が出てくる。さらには787の機体の35%の生産を請け負う三菱重工業など日本の航空機業界への収益的な影響も大きい。

「ゲームチェンジャー」一転、信頼に傷

 ボーイングの787は「夢の旅客機」と言われてきた。なぜならば、最先端の複合材を機体の50%に使い、軽量化による大幅な燃費改善を実現できるからだ。マックナーニ社長も「ゲームチェンジャー」だと言ってきた。

 ただ、社内でも当初から「あまりにも野心的な開発計画ではないか」と危惧する声もあった。こうした予想通りに787の開発はどんどんずれ込み、ボーイングへの信頼が傷ついた。

 業界関係者の間では「ボーイングにとって787は『イカロスの翼』になりかねない」との声まで出ている。ギリシャ神話に出てくるイカロスは自らの力を過信して、空高く飛び過ぎたため、翼が溶けて、地面に叩きつけられた。

コメント1件コメント/レビュー

単なるメーカー納期遅延の問題ではなく、最終的は我々のような一般人が一番被害をこうむることになる。機体見直しが出来ず、不採算路線の縮小・休止・廃止がそうである。近年はエアバス社との受注競争でボーイングとしても起死回生の機種なのだろうが、とんだお荷物になっている。引っ込めたくても、引っ込められない情態なのであろう。(2009/08/05)

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単なるメーカー納期遅延の問題ではなく、最終的は我々のような一般人が一番被害をこうむることになる。機体見直しが出来ず、不採算路線の縮小・休止・廃止がそうである。近年はエアバス社との受注競争でボーイングとしても起死回生の機種なのだろうが、とんだお荷物になっている。引っ込めたくても、引っ込められない情態なのであろう。(2009/08/05)

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