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目や耳の代わりになります

視聴覚障害者の不便をITがサポート

  • 福田 崇男

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2009年10月16日(金)

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 茨城県にある筑波技術大学の天久保キャンパスの教室で、情報科学に関する特別講義が行われている。受講しているのは3年生の学生10人だ。

 様子が違うのは、ホワイトボードに投影された講義スライドの横に字幕が表示されていることと、学生が皆、アイフォーン(iPhone)を机の上に置いて講義を聴いていることだ。

聞き取れなかった部分も手元に表示される

 アイフォーンにも、講師が話した言葉が字幕となって表示されている。学生たちは、講師の様子と講義スライド、字幕、アイフォーンを見比べながら、ノートを取っている。

アイフォーンに学校授業の字幕が表示される

 これは筑波技術大学とソフトバンク、群馬大学、東京大学、非営利団体(NPO)法人である長野サマライズ・センターが共同で開発した「モバイル型遠隔情報保障システム」だ。

 学校の授業や講演会などに参加する聴覚障害者を支援するためのもの。音声が聞き取れない分の情報を、ホワイトボードの字幕表示でフォローする。

 しかも学生が持っているアイフォーンにも字幕を表示し、手元を見るだけで、講師が何を話しているのかがわかる仕組みを構築した。

 授業を受けているのは筑波技術大学産業技術学部の学生たち。皆、聴覚に障害を持つ。

 その1人で3年生の氷室智沙子さんは、「正直にいうと、ホワイトボードの字幕を読んでいたので、アイフォーンの字幕はあまり見ていない」と打ち明ける。「ただホワイトボードがない講義や、大学の外で行う授業ではとても役立つと思う」と話す。

最大9人が同時に筆記可能

 聴覚障害者の支援技術がITによって大きく変化している。講義内容などを文字に起こして情報を補う作業、「要約筆記」はパソコンを利用することによって劇的に効率化された。

 講義に同席するボランティアの筆記者が、聞いた内容をエディタなどに打ち込み、その画面を聴覚障害者が読めるようにする。それだけで聴覚障害者は、学校での講義やセミナーを健常者と同じように受講できる。

 パソコン登場以前は、手書きで書いた内容をプロジェクタなどに表示していた。

 ソフトウエアの進歩やインターネットの普及で、さらに利便性は高まった。パソコン要約筆記のための専用ソフトが登場し、2人以上が同時に字幕を入力できるようになった。

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