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「手つかずの95%」に商機がある

「インターネットの父」が見据える未来

2009年10月20日(火)

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 インターネットで使われる「TCP/IP」という通信規格を開発し、「インターネットの父」と呼ばれる、ヴィントン・サーフ氏。我々がブラウザーを使ってウェブサイトを見られるのは彼のおかげだ。4年前に米通信会社MCIワールドコムから米グーグルに移籍し、今では副社長を務める。2人の創業者と並び、インターネットの方向性をグーグル社員に指し示す、同社の精神的支柱の1人である。

 日経ビジネス10月19日号特集「グーグル包囲網」の連動インタビューの第2回では、サーフ副社長がインターネットの過去と未来をどう見ているか、語ってもらった。

(聞き手は日経ビジネス記者、小笠原 啓)

ヴィントン・サーフ(Vinton G. Cerf)氏

米グーグル副社長
1943年6月23日生まれ。米カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院でコンピューター科学の博士号を取得。74年米国防総省で、インターネットの標準通信規格となる「TCP/IP」を発明、「インターネットの父」と呼ばれる。92年にインターネットの一般ユーザーへの普及促進を図るインターネット協会を設立し、95年まで初代の会長を務めた。米MCIワールドコム上席副社長などを経て、2005年9月グーグルに「チーフ・インターネット・エバンジェリスト(伝道師)」として移籍。現在は同社副社長も務める。コンピューター分野のノーベル賞と呼ばれる、国際計算機学会(ACM)の「Turing Award」など多くの受賞歴を誇る。(写真:林幸一郎、以下同)



 ―― 入社してから4年間で、インターネットはどのように進化しましたか。

 サーフ この4年間で最大の変化は、インターネットにつながるモバイル端末が急増したことだと考えている。すべてのモバイル端末がネット機能を持っているわけではないが、多くの人にとって、モバイル端末は唯一のネットへのアクセス手段だ。

 だからこそグーグルは真剣にモバイルに取り組み、OS(基本ソフト)の「Android(アンドロイド)」を開発している。欲しい人は誰でも自由に手に入れて、改良できるのが強みだ。

あと2年でIPアドレスを使い果たす可能性

 サーフ 回線速度も非常に速くなった。この前京都を訪れた際、ギガビット級(ギガは10億)の超高速回線があって、本当に感動したよ。

 これによって、IP電話の品質が大幅に向上し、ビデオのダウンロードやアップロードも簡単になった。ユーチューブでは今や、1分の間に、20時間分のビデオが投稿されている。とても見切れないぐらいだ。

 回線速度の高度化はグラフィックの高度化にもつながった。(米リンデンラボが提供する仮想空間サービスの)セカンドライフはこのおかげで誕生したし、グーグルアースやグーグルムーンといった、3Dの地図サービスも楽しめるようになった。

 一方で、問題も顕在化しつつある。今のインターネットは「IPv4」という規格で設計されているため、2011年頃までにIPアドレスを使い果たしてしまう可能性が出てきたのだ。

(編集部注:IPアドレスとは、インターネット上で使われる「住所」のようなもの。無数のデータが飛び交うネット空間の中で、データが混信せず確実に通信できるのは、ネットに接続する機器一つひとつにアドレスが割り振られているからだ)

想定しなかった機器もネット空間に加わる

 サーフ 多くの人はこう考えているだろう。「まだアドレスは使い切ってないよね。何が問題だい?」。しかし、現有のIPアドレスを使い切ったら新しい端末にアドレスを付与できない。つまり、その時点でインターネット空間の拡大が止まってしまうことになる。

 そこでグーグルは2年前から、(IPv4の進化形に当たる)「IPv6」を並行して使い始めた。一気にスイッチするのではなく、徐々に移行する形になるだろう。

 ―― IPv6に代わると、どんなメリットがあるのでしょう。

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「「手つかずの95%」に商機がある」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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