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自動車メーカーの業績は底を打ったのか?

需要喚起策の終了で息切れリスクあり

  • 池原 照雄

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2009年11月11日(水)

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 自動車メーカーの2010年3月期・第2四半期累計業績は、各社の期初予想を上回る損益水準に着地した。通期予想についても、乗用車8社のうち当初から黒字予想の三菱自動車を除く7社が上方修正した。修正値は総じて保守的であり、実績はさらに上ぶれする可能性もある。

 一方で各社首脳は、今後の経営環境については為替や需要動向など「予断を許さない」(トヨタ自動車の一丸陽一郎副社長)と口を揃える。業績には底打ち感が出てきたものの、「危機は去っていない」(日産自動車の志賀俊之COO=最高執行責任者)というのが実情だ。

 8社のうち、期初に第2四半期までの累計の営業損益を黒字と予想していたのはダイハツ工業だけだった(ほかにスズキが収支トントン)。しかし締めてみると、ホンダ、日産、スズキを加えた4社が黒字を確保した。営業赤字となった企業もトヨタが1368億円と、期初予想(6000億円)の4分の1以下に抑えるなど、大きく改善させている。

 もともと、今期の初めは在庫調整の途上にあり、新車需要の底打ちも見えないなど、コンパスのない航路に出たようなものだった。それだけに、業績予想もリスクを過大評価したきらいはあるのだが、世界ベースの需要は想定外に上ぶれし、損益の“止血”につながった。

「原価低減」と「固定費圧縮」を凄まじい勢いで実行中

 各国政府が実施したスクラップインセンティブや減税による喚起策が、自動車需要の世界同時崩落を何とか食い止めた格好だ。同時に、個別企業での「原価低減」と「固定費圧縮」を2本柱とするコスト削減も凄まじい勢いで実行され、収益を下支えした。

 トヨタの場合、販売増の効果を含む緊急の収益改善策で、今期9000億円の達成を目標としていた。しかし、上期までに7100億円に達したため、目標の収益改善を1兆2500億円(通期)に改定した。うち、「原価改善」は上期で2100億円を実現、通期では4000億円を超える水準を目指す。

 同社の原価改善は過去、年間3000億円レベルが最高だった。今期は原材料費の下落というプラス材料も加えて、従来の記録を大きく塗り替えることになる。

 8社の営業損益を四半期別に見ると、今期4~6月期では黒字企業が4社にとどまっていたが、7~9月期には三菱自動車を除く7社が黒字に転換した。業界ベースでは在庫調整のための減産に集中的に取り組んだ今年1~3月期を底に、収益の回復が明確になってきた(=表参照)。

○乗用車8社の四半期別営業損益の推移と通期見通し

  09年1-3月 4-6月 7-9月 10年3月期
見通し(億円)
トヨタ ▲3500
ホンダ 1900
日産 1200
スズキ 400
マツダ ▲120
三菱 300
ダイハツ 260
富士重工 10
合計
※●および▲は赤字、○は黒字を示す

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