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燃費を18%伸ばす“淵上さんの右足”

日産テストドライバーによる「十カ条」を実践すると…

  • 池原 照雄

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2009年11月25日(水)

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 「燃費」重視の走りに凝っている。きっかけは、今年3月に日産自動車がエコカー減税の対応車を一斉発表した会見に出席していたテストドライバーが唱えた「十カ条」の心得だ。以来、このアドバイスに沿った走りを心がけると、メーターに表示される燃費数値を見るのが楽しくなった。手動によるアイドリングストップも実行したところ、以前の走り方に比べ燃費を18%程度も改善できたのだ。

 日産はエコカー減税の実施に必死の取り組みで対処した。トヨタ自動車やホンダのように、この制度で免税となる国内向けハイブリッド車(HV)をもたないからだ。3月の発表は、減税対象となる7モデルを4月下旬から一斉投入するというものだった。

 開発や生産部門を総動員し、投入時期を「いずれも計画より数カ月前倒しした」(志賀俊之COO=最高執行責任者)のだった。減税制度が始まった4月時点で、「75%減税」の対象となるクルマの販売比率が4割となるよう品揃えした(減税対象車全体では52%)。大手3社では最も高い比率で減税の実施を迎えた。

 日産の4~10月国内新車販売は前年同期より7%落としたが、8%の減少となった市場全体をわずかながら上回っている。9月からは2カ月連続でプラスとなり、「10月には減税対象車の販売比率が約7割に達した」(志賀COO)。HV不在ながらの健闘ぶりは評価できる。

テストドライバーの“省燃費運転テク”を市販車に反映

 日産が「75%減税」のモデルを拡充するため、エンジンやCVT(無段変速機)の制御の改良に生かしたのがテストドライバーの“省燃費運転テクニック”だ。このドライバーはパワートレイン実験部の淵上夏次さん。あと数年で定年を迎える大ベテランであり、社歴の38年間は一貫して燃費性能に関する実験に従事してきた。

 燃費性能を訴える日産のTVコマーシャルでは「淵上の足」というフレーズのバージョンもある。テストドライバーといっても、淵上さんの担当は高速での走行やコーナリングなど限界性能をテストする派手な役回りではなく、あくまでも燃費だ。

 同じ部署のメンバーたちと一般道でのテストを行うと、燃費、平均車速ともに、いつもトップを記録するという。燃費もいいが、一番早く目的地に到達するということになる。日産は淵上さんのテクニックを解析、発進時にエンジン回転が徐々に上がるように制御した「スムーズ発進アシスト」などを市販車に採用した。

 その淵上さんが、燃費を伸ばすための以下の「十カ条」を披露してくれた。

 4月からは、これらを頭に叩き込んで走るようにした。

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