「Web2.0(笑)の広告学」

67歳男性自営業の方のご質問に答えます。

「広告オールドスクールの教え」を、実践で使う方法

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2009年12月8日(火)

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 3週間にわたって「広告オールドスクールの教え」をテーマに執筆しました。今週から別のテーマで書こうと考えていたのですが、前回のコラムに寄せられたコメントを読み、もう1週だけ、このテーマで書こうと思います。

 そのコメントは、以下のものです。

はじめまして。男性、67歳、自営業(極小学習塾&インターネット利用の通信添削塾を運営)です。通信添削塾のHPによる広告で愚考をくりかえしています。 貴記事を拝読させていただきました。「物語」が大切なのはよくわかりますが、いざ「物語」を書こうとすると、どのように構成したらよいのかわかりません。具体例を具体的に掲載していただけるとありがたいのでありますが、いかがなものでしょうか?

 「具体例を具体的に」というリクエストです。

 たしかに、世の中には、学習塾や通信教育の優れた広告の事例はあります。また、私も過去にスクール系のクライアントの仕事をしたこともあります。ですから、そうした「具体的な事例」を「ご参考までに」と紹介すれば、それでこのリクエストにこたえることになるのかもしれません。

 しかし、先週のコラムで「他社の戦略を表面的にコピーすることは、得策ではない」と書きました。それは、先週もそうであったように、今週も変わらない事実であります。しかも、得策どころか下手をすれば、大きな怪我につながりかねないリスクがあります。

 広告は、ひとつ、ひとつ、オーダーメイドでつくられるべきものです。

 ひとりの体形にジャストフィットした洋服が、隣の人にとっては肩が合っていなかったり、袖が長すぎたり、短すぎたりする、といったことは、ままあることです。むしろ、隣の人にもジャストフィットすることのほうが例外中の例外なのです。ですから、「具体的な事例を具体的に」紹介するよりも、この読者の方の経営する学習塾&通信添削塾のためのオーダーメイドの物語を立案するべきです。

 しかし、コメントの中に書かれた情報だけでは不十分です。
 では、何もできることはないのか?
 私は必ずしもそうだとは思いません。

 「広告オールドスクールの教え」が、どのような追加取材を行い、どこに着目し、どのように物語の構築を行っていくのか、「思考のプロセス」を紹介することはできると思います。

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著者プロフィール

スダシン(須田 伸 すだ・しん)

須田 伸

サイバーエージェント ネットトレンド研究室長/コミュニケーションディレクター。1992年株式会社博報堂入社。CMプランナー/コピーライターとして「ACC賞」「日経広告賞」「消費者のためになった広告コンクール」などの広告賞を受賞。 1998年カンヌ国際広告祭ヤングクリエイティブ・コンペティションに日本代表コピーライターとして出場。2000年にYahoo! Japanに転じてコミュニティサービス担当プロデューサーとして「ヤフー・チャット」を立ちあげ「ライブチャットイベント」では初代「Y! Chat MC」として活躍。2002年より株式会社サイバーエージェントに勤務。同社の企業ブランドを一新する。現在は同社ネットトレンド研究室長。ブログとインターネット広告に関する著書として『時代はブログる!』(アメーバブックス)がある 。「サイバーエージェント/アメーバ」は、2008年度グッドデザイン賞を受賞。



このコラムについて

Web2.0(笑)の広告学

ブログやSNSのように、普通の人がインターネットで気軽に情報を発信するようになったことが「Web2.0」という流行語(バズワード)を生みました。Web2.0の切り口には、技術も、商売も、哲学もありますが、このコラムでは、基本的に「広告」という視点で考えていきます。筆者はテレビ広告業界を経験後、サイバーエージェントに転じ、ネット広告の世界で活躍している須田 伸氏です。

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