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“大人”の映像マーケットを目指す

GyaOをヤフーが買った意味

2010年1月5日(火)

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 ヤフーは昨年4月に約5億円を投じて、USENから動画サービス「GyaO(ギャオ)」の51%の株式を買い取り、子会社化した。昨年9月には、「ヤフー動画」をGyaOのブランドに統合し、新サイトを開設。フジテレビジョンと日本テレビ放送網がGyaOに出資し、テレビ番組の有料配信にも乗り出した。

 調査会社のネットレイティングス(東京・渋谷)によると、ギャオは昨年9月の動画配信サイト視聴者数で国内2位に浮上した。昨年10月の視聴者数は1287万人。前月から100万人近く上積みし、3位のニコニコ動画との差を拡げている。

 GyaOの川邊健太郎社長に、買収の効果と今後の成長戦略について聞いた。

(聞き手は日経ビジネス記者、小笠原 啓)

 ―― USENから株式を買収し、ヤフーがGyaOを子会社化してから半年以上経ちました。改めて、買収の狙いについて教えて下さい。

 川邊 一言で言うと、「大人の映像マーケット」をGyaOは目指している。

 (米グーグル傘下の)YouTubeや(ドワンゴ子会社が運営する)ニコニコ動画は、著作権者が提供した公式のコンテンツと、ユーザーが違法にアップロードした動画が混在する状態になっている。

 動画を見るユーザー側としては、百歩譲って良しとしても、権利者と広告主はそのままの状態では恐ろしくてビジネスに乗り出せない。

著作権をしっかり処理してこそ、質も上がる

川邊 健太郎(かわべ・けんたろう)氏
GyaO社長
1974年10月生まれ。東京都出身。1998年青山学院大学法学部卒、在学中にITベンチャーの「電脳隊」を設立、99年「PIM」設立。2000年ヤフー、電脳隊、PIMの合併に伴いヤフーのモバイル担当プロデューサーに就任。2007年、ヤフーのメディア事業部に異動、ヤフーニュースやトピックスなどの責任者となる。2009年5月、GyaO代表取締役社長に就任。(撮影:松谷 裕増)
画像のクリックで拡大表示

 川邊 その点GyaOは、最初から違法なコンテンツを排除して、著作権がしっかり処理されたコンテンツだけを配信している。そうすることで初めて、大手企業も安心して広告を出せるし、質の高い映像もネットに出てくるようになる。これが大人という言葉の意味だ。

 私は、ネットで配信される動画は、全部合法のものになるべきだと考えている。その方が最終的にユーザーのメリットになるからだ。

 なぜYouTubeにユーザーが集まっているのか。理由は単純だ。ネットでテレビ番組を見たいと思った時、YouTubeにしかそれがないからだ。そうしたニーズに応えるために、誰かが違法に動画をアップロードしている。

 しかしこれは、ユーザーにとっては不幸なことだろう。(YouTubeが投稿できる動画サイズを規制しているため)20分ごとに細切れにされて、しかも画質のクオリティは低くなってしまう。

 もともと映像を持っている放送局がコンテンツを出せば、ハイビジョン画質で放送直後からテレビ番組を見られるようになる。そうなれば、ユーザーはこちらの方が便利になるのだから、自然とGyaOを見るようになるはずだ。こうしたビジネスを広げていくことが、視聴者のためでもある。

 そうなるとYouTubeやニコニコ動画は、ユーザーが作った面白い動画をみんなで楽しむという、本来意図していた世界に戻ることになる。

喜びと悲しみを分け合えるビジネスに

 ―― 昨年9月に、フジテレビジョンと日本テレビ放送網がGyaOに出資しました。

 川邊 こうした世界を実現するためには、絶対にテレビ局の助けが必要だと考えていた。膨大な映像作品を作り、持っているのはテレビ局だから。

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「“大人”の映像マーケットを目指す」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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