• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

5~7年あれば戦闘機用も作れる

土光敏夫の夢 国産エンジンに挑め

  • 佐藤 紀泰

バックナンバー

2010年1月13日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本の航空機エンジン産業は技術的には高く評価されても、国産エンジンを開発し、世界の航空会社に売り込むことができていない。米ゼネラル・エレクトリック(GE)や英ロールス・ロイスなどの「下請け企業」と揶揄されてきた。

 最近は戦略的な提携先として役割は大きくなっているが、それだけでは世界で8兆円とされる航空機エンジンのシェアを現在の5%程度から大きく引き上げることは難しい。

IHIの航空機エンジン事業参入を決断した土光敏夫氏
画像のクリックで拡大表示

 日本が航空機エンジンを独自開発することは戦後を代表する経済人である土光敏夫氏の夢だった。

 戦後間もなく石川島重工業(現IHI)社長として、リスクの大きいエンジン事業に乗り出す決断を下した。激戦の航空機市場において、日本が飛躍するには文字通り「エンジン」が必要である。

 まずは国内で8割近いシェアを持つIHIのエンジン事業において、成長の礎を築いてきた伊藤源嗣相談役(前社長)と、土光時代をよく知る高橋貞雄・元副社長に聞いた。

 最初に登場する伊藤氏は、日本のIHI、川崎重工業、三菱重工業のエンジン大手3社が民間旅客機向け事業で収益の柱とする欧州エアバス向け「V2500」の技術的なとりまとめで活躍した。


(聞き手は佐藤紀泰=日経ビジネス編集委員)

 ―― 伊藤さんは1959年に石川島重工業に入社されています。土光さんが航空機エンジン産業に本格進出するために東京・田無工場を開設してから2年後ですね。

IHIのエンジン事業を大きく成長させた前社長の伊藤源嗣氏
画像のクリックで拡大表示

 伊藤 私は大学生の時代から、戦闘機向けの超音速エンジンをやりたいと思っていました。当時の日本は軽工業から重工業に移っていく時代であり、大学の同級生の間では造船やボイラーなどが人気でした。

 ただ、私はどうせやるなら、最も難しいものをやりたいと思っていました。だから、航空機エンジンの技術者になりたかった。

 実は私の父親が土光さんの知り合いであり、コネで入社した。と言っても、「航空機エンジンの設計をやらせてくれるなら、石川島に行きます」というのが条件です。

 ―― 当時の田無工場はどのような状況だったのでしょうか。

戦闘機向けジェットエンジンの開発の先駆者

 伊藤 土光さんがそれこそ様々な人材を集めていました。最初に田無工場長だった永野治さんは戦前の海軍時代の技術将校として日本の戦闘機向けジェットエンジンの開発の先駆者です。新人の私が近づきがたいような怖い雰囲気の人でした。

 当時はまず、戦闘機向けのエンジン国産から始まりました。私はまだペーペーだったので、重要な仕事が任されたわけではありません。私にとって最初に自らが責任を担って、取り組んだのが防衛庁(現防衛省)の短距離離着陸実験機「飛鳥」向けエンジン「FJR710」です。

コメント6件コメント/レビュー

どこかから、特殊なお客さんがコメント欄に紛れ込んでいますね。後者、高橋元副社長は過去を振り返っているだけですが(これに価値を見いだせないなら、未来も永劫見えないでしょうけど)、前者の伊東相談役は、今のIHIの持っている物を見据えて、どの程度のリソースが有れば戦闘機に搭載できるような低バイパス比の高出力エンジンを作れるか、淡々と語っているだけでしょう。また、XP-1に実際にXF-7は搭載されています。極めて静かなエンジンで、基地反対派がどのように文句を言うか苦悶したそうです(笑)。悪かった探しを必死にやるひとは、その瞬間は楽しいんでしょうけど、何も残りませんね、ホント。(2010/02/04)

「Last Chance ――航空機産業の活路」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

どこかから、特殊なお客さんがコメント欄に紛れ込んでいますね。後者、高橋元副社長は過去を振り返っているだけですが(これに価値を見いだせないなら、未来も永劫見えないでしょうけど)、前者の伊東相談役は、今のIHIの持っている物を見据えて、どの程度のリソースが有れば戦闘機に搭載できるような低バイパス比の高出力エンジンを作れるか、淡々と語っているだけでしょう。また、XP-1に実際にXF-7は搭載されています。極めて静かなエンジンで、基地反対派がどのように文句を言うか苦悶したそうです(笑)。悪かった探しを必死にやるひとは、その瞬間は楽しいんでしょうけど、何も残りませんね、ホント。(2010/02/04)

連載のこちらで思いっきり否定されていますね。「国産戦闘機が不要」なら大打撃国産航空機エンジンは望み薄http://business.nikkeibp.co.jp/article/tech/20100115/212229/?P=2昔の人の幻想より、実際に関係されている方の認識の方が正しいでしょう。残念ながらこの記事は何の参考にもなりません。(2010/01/22)

正直申し上げて、今回の会談には何の意味も無い。OBの昔話を現状のエンジン開発レベルで語られても無意味。下請で結構ではないか。むしろ下請させてもらえるだけでも誇るべき。せめてXF5,XF7の実担当をしている技術者、管理者と会談すべきだろう。恐らく正反対の内容が返ってくるだろう。純国産で唯一の成功例と言ってよいのはT-4練習機のエンジンF3だけ。戦闘機用エンジンは疎か民間機用エンジンですら実用化された純国産エンジンは過去も現在も無いではないか。ライセンス生産にした所で、F-2のエンジンF110ですら国産化率70%程度を目指す!と言うレベル(IHIのHPに記述有り)残り30%は作らせて貰えないか、作る技術が無いかの何れかだろう。「本当にこの素材を使っていたのか」と言う件からして後者の可能性が高そうだ。冷戦時代に大量に資金や人員を注ぎ込んで、数多くの失敗や成功を繰り返してきた、米ソとはそもそも持っている経験値やノウハウが違いすぎる。日本は決定的に不足している。それをさも簡単に作れそうと言うのは勘違いも甚だしい。今はジェットエンジン黎明期では無いのだ。本格的な戦闘機用エンジンの検証用であるXF5は明らかに小型エンジンであり、XF5をどんなに改良してもFA-18Cで使用されているF404すら越えられないレベル。本格的に戦闘機用エンジンを開発するならXF5(試験中ではあるが、後5年は試験するらしい)のデータを元に、更に10年以上の歳月と総額1兆円以上の費用(試験設備からライン構築まで含めればさらに多額)、大量の技術者の投入は不可欠であり、国策開発でなければ到底作れない代物。それでFA-18EのF414の性能を越えられれば御の字か?更に武器輸出3原則が無くても購入してくれる所は防衛省しか無いであろう。最早死に体であるIHIに独自開発などする余裕など無い事は、ここ数年の財務状況を見れば明らか。戦闘機用エンジンなど高価な上に数の出る見込みの無い物はライセンス又は共同開発で十分。次世代型低燃費民間用エンジン(P&WのGTFの様な)に注力するべきではないか。(2010/01/14)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

お客様が低価格に慣れてきている。

片岡 優 ジェットスター・ジャパン社長