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経営は商品ライフサイクルに抗えない

Moving Technologyが優れたEVの時代が来る理由

  • 宮田 秀明

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2010年1月15日(金)

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 車のレースの最高峰F1が危うい。ホンダに続いてトヨタも撤退し、BMWも同じようだし、タイヤの単独のサプライヤーだったブリヂストンも今年限りで撤退するようだ。経済危機による業績不振が直接の原因だが、それだけではないだろう。

 一昨年、富士スピードウェイに赴いて、F1日本グランプリのテスト走行を見る機会をもらった。轟音をとどろかせて、F1カーは時速300キロを超えるスピードで目の前を一瞬のうちに通り過ぎていく。

 この速度は双発のプロペラ機と同じぐらいだから、翼を付ければ空を飛ぶことができるし、空に向かって持ち上げるこの力を無理矢理消し去らないと、地面の上を安定して走れない。飛行機を無理やり地面に押し付けて走っているのがF1なのだ。F1は“自然に逆らった変な車”かと言えば、その通りだろう。

 少し前、行き詰まり感のあるF1カーレースを活性化させるために、F1カーをハイブリッドカーにするという改正案が出された。環境とは全く逆の方向にベクトルを向け続けてきたF1レースというイベントを、21世紀のトレンドに合わせようとした企画だったのかもしれない。

 しかし、なかなかうまくいかなかった。エネルギーを貯蔵するのはリチウムイオン電池かまたはフライホイールだったが、ガソリン機関の近くにリチウムイオン電池が置かれる配置になってしまって、安全面からハイブリッド方式のF1は難しいということになったらしい。

F1レースの衰退が示していること

 F1レースの衰退は、今、ガソリン自動車の長い歴史に大きな変化が進行中であることを示しているのかもしれない。

 すべてのものにはライフサイクルがある。未来永劫にあるものなど限られているのだ。人間が作り出したものの中でガソリンエンジン車ほどライフサイクルが長かったものはないと思ったほうがいいのかもしれない。

 すべてのものは誕生し、成長し、頂点を目指し、そして衰退して、消えてしまう。工業製品モデルもサービスやビジネスのモデルも同じである。

 ハイブリッド車のライフサイクルはあまり長くないかもしれない。理由は、ガソリンエンジンと電気自動車の機器の両方を積んで、この2つを制御するという非常に複雑なシステムであることと、実用燃費がそれほど良くないことである。

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