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早過ぎる?2010年IT産業5大ニュース

日本はもうコンピューターを作れなくなる

2010年1月15日(金)

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 2010年に起こるであろう、IT(情報技術)産業関連の5大ニュースを挙げてみたい。こうした新年企画を掲載する時期は過ぎてしまったが、本欄に書く今年最初の原稿なので、やってみることにする。

 筆者はアナリストでも学者でも研究者でもない。日経コンピュータという雑誌の元記者であり、現編集者に過ぎない。以下に紹介するニュースは、ITの世界を長年見てきた筆者が面白いと思う5点を独断で選んだものである。データ分析や調査に基づいて選んだわけではないことをお断りしておく。

 早速、2010年に報じられるであろう5大ニュースの見出しを書いてみたい。特に順位は付けない。

●世界第1位のPCメーカーが交代
●富士通の新社長に“外国人”
●日本はコンピューターをもう作れない ~ 国策スパコン問題
●太陽(サン)を買って火傷? ~ オラクルのサン買収劇第2幕
●400億円株誤発注裁判決着せず

 独断で選んだと書いたが、そのやり方はいたって単純である。昨年2009年に起こったIT関連のニュースで、筆者の記憶に焼き付いた5点を選び、それらのニュースの続編を想像してみた。ちなみに実際に起きたニュースの見出しを掲げると次のようになる。

●PCメーカー世界第2位にエイサーが躍進
●富士通の野副州旦社長が突如辞任
●国策スパコン計画が事業仕分けであわや中止に
●オラクルがサンマイクロシステムズの買収を決定
●みずほ証券と東京証券取引所の株誤発注裁判、一審判決出る

 これらのニュースはいずれも、世界ないし日本のコンピューター史に間違いなく記録されるだろう。そして、続編となるニュースが今年報じられ、それらもまたコンピューター史に書き込まれるはずだ。

 以下、5点については筆者なりの解説を書き連ねてみたい。やや長くなるので、お忙しい読者の方は、5つのニュースのうち、関心がある箇所だけお読みいただきたい。

逆張りの台湾メーカーがPC市場を席巻

 PC(パソコン)はIT産業の中で大きな売り上げを占めるにもかかわらず、以前に比べると新聞においてはさほど大きな記事にならなくなっている。明らかに最近は、インターネットやスマートフォンの記事のほうが目立つ。

 PCが成熟してきたこともあるが、どのメーカーのPCも、米マイクロソフトの基本ソフトと米インテルのプロセサ(中央演算処理装置)を採用し、変わり映えがしなくなってきたことが大きいのではないか。マイクロソフトとインテルの動向はニュースになっても、PCを組み立て販売するメーカーはあまり注目されないことになる。

 だが、実際にはPCメーカーの間で大きな変化が起きつつある。昨年2009年の第3四半期に、世界のPC出荷台数シェアで、台湾のエイサーが米国のデルを抜き、2位になった。

 1位の座は米HP(ヒューレット・パッカード)が堅持したが、台数の伸び率を見ると、エイサーはHPよりはるかに高い。もし、この勢いが続くとするなら、2010年のどこかの時期に、エイサーが出荷台数で世界1位になるかもしれない。

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「早過ぎる?2010年IT産業5大ニュース」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BPビジョナリー経営研究所

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者、2009年1月から編集長。2013年から現職。プロジェクトマネジメント学会員、ドラッカー学会員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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