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原発は有力かつリアルな解である

東芝の佐々木則夫社長が語る今後の需要と戦略

  • 鷺森 弘

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2010年1月18日(月)

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 地球温暖化と、エネルギー需給の逼迫懸念に対する解決策として、原子力発電所に対する期待感が高まっている。「原子力ルネサンス」という言葉に代表されるように、世界各国の政府や関係企業は相次ぎ、原発の新増設計画を打ち出している。

 しかし、政策や技術動向、エネルギー需給の不確実性は高まりつつあり、今後、原発メーカーや電力会社は事業戦略の巧拙を厳しく問われることになる。荒波にどう挑むのか――。

 企業首脳のインタビューを絡めながら、原発事業の最前線を追う。1回目は東芝の佐々木則夫社長に、原発需要の先行きや事業戦略などを聞いた。


(聞き手は鷺森 弘=日経ビジネス記者)

 ―― 東芝は2006年に6400億円を投じて、米原子力大手ウエスチングハウスを買収し、原発ビジネスを経営の柱に据える戦略を打ち出しました。足元の事業環境は、当時の想定とどう変化していますか。

佐々木則夫(ささき・のりお)氏
1949年生まれ。72年早稲田大学理工学部卒、東芝入社。一貫して原子力畑を歩み、2003年原子力事業部長。2005年執行役常務。2006年の米ウエスチングハウス買収を陣頭指揮した。2008年副社長。2009年社長に就任。(写真:菅野 勝男)
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 佐々木 「リーマンショック」で電力需要が落ち込み、化石燃料の価格が下がるなどの変化はありました。原発の新規建設や、それに対するファイナンスに関しても減速感があるのも確かです。

 しかし、厳然として二酸化炭素(CO2)の排出問題があるし、化石燃料の価格も上昇してくるでしょう。長期的には中国やそのほかの新興国の経済発展と人口増加に伴って、資源とエネルギーが不足する問題が出てくることは間違いありません。

 こうした問題に対する有力かつリアリスティックな解決策は原発です。原発はオプションから外せないのです。実際、中国や米国で先を走っているプロジェクトの勢いは衰えていません。(2009年の)12月に米ワシントンで原子力レセプションを催しましたが、議員、政府関係者、規制当局、電力会社など、150人ぐらいの関係者が来てくれました。その数は前年より多く、米国の原発建設に対する気概を感じました。

 我々のビジネスについても、基本的にウエスチングハウスを買収した時に計画していた以上の原発受注を得ています。しかも今、受注している案件プラスアルファの受注を得られると考えています。

エネルギー需要が伸び悩むリスクはあるかも

 ―― 足元のビジネスに関しても、原発需要の見通しに関しても、さほど不安材料はないということですか。

 そういうことです。

 ―― とはいえ、長期的には潜在的なリスクは存在するのではないですか。

 2番底はあるにしても、リーマンショックほどの落ち込みはないでしょう。特に先進国ではエネルギー需要が伸び悩むというリスクはあるかもしれません。そのために原発建設が遅延する可能性もあるでしょう。しかし、原発を建設するには4~5年かかる。現在、東芝グループが受注している13基の受注額のマネーフローを見れば、それほど大きな危機にはなりません。

コメント15件コメント/レビュー

「原発は有力かつリアルな解」というのは無理があるように思います。解体コストや維持管理コストを考えると原子力をエコというのは誤りでしょう。プルサーマル燃料の話も出ていましたが、特に核燃料サイクルについては「補助金目当ての自治体の要請があるために、日本政府や電力会社はもう止めたいのに延々続いている、既に破綻した事業」というのが正しく、海外からもだいぶ前からそのように認識されています(5年前のエコノミストにそういった記事がありました)。ちなみに経産省が撤退したがっているのは、あまりに巨額のコストがかかっているからです。兆にも届く金が現在もバラ撒かれ続けている国内唯一の事業と言えるのではないでしょうか。(2010/01/20)

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いただいたコメント

「原発は有力かつリアルな解」というのは無理があるように思います。解体コストや維持管理コストを考えると原子力をエコというのは誤りでしょう。プルサーマル燃料の話も出ていましたが、特に核燃料サイクルについては「補助金目当ての自治体の要請があるために、日本政府や電力会社はもう止めたいのに延々続いている、既に破綻した事業」というのが正しく、海外からもだいぶ前からそのように認識されています(5年前のエコノミストにそういった記事がありました)。ちなみに経産省が撤退したがっているのは、あまりに巨額のコストがかかっているからです。兆にも届く金が現在もバラ撒かれ続けている国内唯一の事業と言えるのではないでしょうか。(2010/01/20)

東海村の事故で亡くなった3人は未だにキャニスターに収められたまま、火葬することも出来ずに「放射性廃棄物」として保管されたままだ。こんな状態に置かれざるを得ない放射性廃棄物の管理が「まし」だなどとは、聞いてあきれざるを得ない。今動いているものを何とかすることは考えていかざるを得ないが、これ以上こんな厄介なものを増やしてどうするのか?(2010/01/19)

コメント欄では、「原子力いらない派」ばかりのようですので、ひとこと。■原子力発電については仰るとおり、放射性廃棄物の処理などの問題があることは間違いありません。■しかし、この問題は技術で解決できる問題です。科学レベルではありません。■それでは、今まで原子力に反対していた社民党が政権に入ったにも拘らず、原子力については全く発言していませんね。■何故でしょう。皆さんは、風力発電や太陽光発電が大変お好きなようですが、本当にそれらで原子力のみならず、CO2を排出する火力発電も代替できるのでしょうか。■発電単価が10分の一以下にならないとペイしませんよ。■「そんなのほうっておけば下がる」というのは嘘です。先進国と言っていたドイツでさえ補助金を減らしたら普及は急激に止まったではないですか。■更に、風力も太陽光も常時発電できませんね。発電できない時は今のように電力会社から買えません。つまり発電した時にためておくしかありません。■即ち更に発電原価が高くなってしまいます。イタチごっこですね。■「そんなの科学の進歩でどうとでもなる」という人は民主党の支持をやめてください。■民主党は「仕分け」の時に、科学技術は1番で無くても良いといっています。■即ち「他国から買えば良い」というのです。しかし、その金は、どこから生み出すのでしょうか。■精神論、好き嫌いだけでは、生活はできないのです。■そんなに嫌なら電力との契約を切って生活してみてはいかがでしょうか。(百姓)(2010/01/19)

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