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東大が始めた“リーダー養成機関”「EMP」とは(後編)

“知っていても出来ない”~マネジメント能力はこう鍛える

  • 秋元 志保,瀬川 明秀

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2010年1月21日(木)

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前編から読む)

 昨年の10月、東京大学は世界に通用する次世代のビジネスリーダーを育成するプログラム「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)」を開講した。定員は25人、受講料は半年間(毎週金土曜日のみ)で600万円ながら「東大が持つ最先端の豊かな知的資産を活用したプログラムは、その金額に十分見合っている」と言う。

 日本の最高学府、東京大学が提供するこのプログラムは、国内のみならず海外からの注目度も高い。

 東大EMPの設立から開講、そして講師としても東大EMPを支えている3人の中心メンバー(東京大学総長室顧問の山田 興一氏、東大EMP企画・推進責任者の横山 禎徳氏、東大EMPアドバイザーの大上二三雄氏)に引き続き、話しを聞いた。

(聞き手:日経ビジネスオンライン 瀬川明秀)

東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)とは
 40歳代の企業人や行政官の幹部候補生などを対象に、東京大学が持つさまざまな分野における最先端の知識を活用し、深い教養や智慧と実践的で柔軟な実行力を併せ持つ、高い総合能力を備えた人材を育成するプログラム。
 受講期間は6カ月、費用は600万円、定員25人。毎週金曜日と土曜日の終日行われる。プログラムは「教養・智慧」「マネジメント知識」「コミュニケーション技能」で構成されている。ほかのスクールと大きく異なるのが、このプログラムの約70~80%を「教養・智慧」が占めることだ。
 2008年10月に第1期開講。2010年4月には第4期が開講される(第4期の説明会は11月10日)。

山田 興一(やまだ・こういち)氏
東京大学 総長室顧問、前理事
1962年横浜国立大学工学部卒業後、住友化学工業入社。82年東京大学工学博士。住友化学主席研究員、東京大学工学部客員教授、東京大学大学院工学系研究科教授、信州大学繊維学部教授、地球環境産業技術研究機構理事を経て、2005年より2009年3月まで東京大学理事を務める。専門は化学システム工学、地球環境工学。主な著書に、『地球環境のためのエコマテリアル入門』(編著、オーム社)、『地球環境のための地球工学入門』(共著、オーム社)、『太陽光発電工学』(日経BP)など多数。東京都出身。(写真:菅野 勝男、以下同)
横山 禎徳(よこやま・よしのり)氏
東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)企画・推進責任者
社会システムデザイン研究所ディレクター・社会システムデザイナー 1966年東京大学工学部建築学科卒業。米国ハーバード大学大学院都市デザイン修士、マサチューセッツ工科大学経営大学院修士(MBA)。前川國男建築設計事務所で設計に従事。75年マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。89年から94年まで東京支社長を兼務後、オリックス株式会社社外取締役、三井住友ファイナンシャル・グループ社外取締役、東京大学プレジデンツ・カウンシル・メンバーなどを務める。主な著書に『アメリカと比べない日本』(ファーストプレス)、『「豊なる衰退」と日本の戦略』(ダイヤモンド社)、『マッキンゼー合従連衡戦略』(共著、東洋経済新報社)など多数。広島県出身。
大上 二三雄(おおうえ・ふみお)氏
エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社 代表取締役
東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(東大EMP)アドバイザー
1981年東京大学工学部卒業、アクセンチュア入社。92年9月統括パートナー就任。2003年10月エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社を創業。コンサルティングや事業開発、人材育成に取り組む。05年東京大学総長室アドバイザー就任。主な著書に、『戦略アウトソージング』、『人材マネジメント革命』、『ハーバード・ポケットブック・シリーズ』(エム・アイ・コンサルティンググループ(株)監修)など多数。福岡県出身。

前編から読む)

受講対象は「将来組織を担う人材」

―― 「東京大学エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(以下東大EMP)は、実際にどのような人が受講しているのか?

横山 メガバンク、証券などの金融関係、化学、石油、電気機器、機械、食品、医薬品などのメーカー、総合商社などからの幹部候補生。それに加え、中小企業経営者、起業家、官公庁・地方自治体の幹部職員のほか、弁護士やコンサルタントなどのプロフェッショナルなど、多様な組織の人たちが集まっています。

―― 定員が25人とあります。受講生はどのように選んでいるのですか?

山田 EMPの関係者数名で面接を行っています。論理性があるかプレゼンテーションはできているかなどいくつかの項目はありますが、重視しているのはトータルの人格です。

横山 「プログラムを通してこの人は変わるだろう」という成長を期待できる人物であるかですね。あと、10~15%は英語での授業になるので、英語力は必須です。

―― なぜ「マネジメント」に目を向けたのでしょうか。

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