• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

フランス、原子力大国の実情

使用済み核燃料の再処理は日本より40年も先行

2010年2月1日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本は使用済み核燃料の再処理をいまだに始められていない。1997年に再処理工場を完成させる予定だったが、トラブルが続発して17回も完成を延期した。その一方フランスは1966年から再処理工場を稼働させている。その現場を訪れた。

 フランスの首都パリから電車で西へ3時間。軍港で有名なシェルブールに着く。そこからクルマで30分のところにラアーグの再処理工場がある。

日本は世界で3番目の“顧客”

 運営するのは仏アレバだ。工場に入るとちょうどフランスの原子力発電所の使用済み核燃料が運び込まれるところだった。重さ100トンの円形状の鉄柱で覆われており、人が近づいても放射線に汚染されることはないという。

再処理工場に搬入された使用済み核燃料(運搬容器に入っている)
画像のクリックで拡大表示

 同工場には2009年1月までに合計で2万5000トンの使用済み核燃料が運び込まれている。国別の内訳は、フランス国内から1万4260トン、ドイツから5479トン、日本から2944トン、スイスから771トン、ベルギーから672トン、オランダから336トン、イタリアから82トン。

 日本は遠く離れているにもかかわらず、世界で3番目の“顧客”だ。再処理工場はUP2とUP3とあり、それぞれ年間800トンの処理能力がある。

燃料棒をプールに入れて冷やすところ
画像のクリックで拡大表示

 再処理の方法はこうだ。

 使用済み核燃料が運ばれるとまず、熱を帯びた燃料棒の1本ずつを取り出してプールで冷やす。次にプールで貯蔵して放射線の量を減らす。一般的に4年程度保管した後にプールから取り出し、燃料棒を細かく切り刻む。

 それをウラン溶液、プルトニウム溶液、高レベル放射性廃棄物、金属片に分離。再処理ウランとプルトニウムは南仏のメロックス工場に運ばれ、MOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料に加工される。

コメント4

「原発漂流」のバックナンバー

一覧

「フランス、原子力大国の実情」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック