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正直者はトクをする、という単純なお話

  • 須田 伸

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2010年2月2日(火)

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 グーグルが、中国政府による検索サービスへの検閲を「これ以上受け入れ続けるつもりはない」とし、中国市場からの撤退も検討すると発表して以来、中国、アメリカ、両政府を巻き込んでの大きな議論になっています。

 グーグルといえば、その社是に「Do no Evil」(邪悪なことはしない)と掲げていながら、これまで中国政府による検閲を受け入れてきたことから、「グーグルの中国での対応は、自らのモットーに反しているのではないか?」という声が常にありました。

 そうした声に対してグーグルは今回、それが目的ということではなく副産物としてかもしれませんが、結果的に「我々にとって、Do no Evilは単なるスローガンではなく、リアルである」と証明することになりました。

グーグルにとって「Do no Evil」がクリティカルである理由

 もちろん、成長を続ける中国市場からの撤退ということになれば、創業以来一貫して成長を続けるグーグルにとっても大きな機会損失であることは間違いありません。また、「どうせ検索サービスでは中国首位の『百度』には勝てないから、ひらきなおったんだ」という見方もありますね。

 しかし今回のことで、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて、使えるようにすること」をミッションと掲げるグーグルが、自分たちの「Do no Evil」という姿勢を、世界中の人々から理解してもらうことになったのは、非常に価値のあることです。

 「道に迷わなくて便利!」という声もある一方で「プライバシーの侵害だ!」という批判を受けることも多い、グーグル・ストリートビューや、「人類の知のデータベースとなる野心的な取り組み」という声と「著者や出版社を無視した複製」という声の両方があるグーグル・ブックサーチなど。グーグルのサービスには、革新的な魅力と同時に「ジョージ・オーウェルが描いたビッグブラザーとは、グーグルのことだったのか」といった警戒感を人々に抱かせるものが少なくありません。

 そうした反応は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて、使えるようにする」という目的遂行の中で、ある程度は受け止めなければならないことだとしても、今後もさまざまな野心的な取り組みを推進してくために、大多数からは「グーグルは、Do no Evilである」とあらためて理解してもらう必要があったと思います。

 グーグルのCEOエリック・シュミットはニューズウィーク誌のインタビューで「我々は、今までの会社とは違う。常にビジネス最優先で行動するとは限らないと、2004年の株式公開の時にも投資家に向けて説明している」と、答えています。

 今回のグーグルの決断と発表は、グーグルへの投資家に留まらず、多くの人に「グーグルは、今までの会社とは違う」というメッセージを伝達することになりました。

 アメリカの報道機関の記事や個人のブログ、Twitterでの発言などを見ていると、概ねアメリカの人々が今回のグーグルの方針を支持しているのがわかります。

コメント5件コメント/レビュー

ザッポス勉強してきました。ダイアモンドってガチのライバルに直リンクって、著者も編集者も正直で、グッドです。商店街の魚屋や肉屋や八百屋で、品は良いが少々値が張る商品か、スーパーで得体がしれない(日経BP河岸宏和氏のコラム参照しました)安い商品か、どちらを選ぶか。2割の人は商店街にいくでしょうが、貧しい人は、高い品物が選びたくても高くて買えないことが問題で。(2010/02/03)

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ザッポス勉強してきました。ダイアモンドってガチのライバルに直リンクって、著者も編集者も正直で、グッドです。商店街の魚屋や肉屋や八百屋で、品は良いが少々値が張る商品か、スーパーで得体がしれない(日経BP河岸宏和氏のコラム参照しました)安い商品か、どちらを選ぶか。2割の人は商店街にいくでしょうが、貧しい人は、高い品物が選びたくても高くて買えないことが問題で。(2010/02/03)

ターミネーターで描かれていた意思を持つコンピューターが、ゴーグルのクラウドのことだったようです。Do no evil であって、Do good things ではないんだなあ、これが。そもそも西洋のフェアネスとかは、東洋の公正さとかとは、ちょっとニュアンスが異なるので。(2010/02/03)

役所で多くの業者を相手にしていましたが、ここに書いてあるとおりと思います。自らの公共的使命を認識し、きちんと仕事をする企業は評価もあがり、再び仕事のチャンスがやってきます。当然企業努力も怠ってはなりませんが、企業に近江商人の商道徳のような精神がなければ、社会は荒廃し、企業も自滅するでしょう。ごく当たり前のことです。(2010/02/03)

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