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スマートグリッド・システムの正しい設計図とは

「実証実験」ばかりでは設計は前進しない

  • 宮田 秀明

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2010年2月19日(金)

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 再生可能エネルギー発電によって生産された電気を買い取る「フィードインタリフ制度」が、日本でも2009年11月に始まった。家庭の太陽電池で発電された電気を電力会社が固定価格で買い取るようになったのだ。ドイツなどで行われた制度の日本版である(関連記事:「優れた参謀がいる経営は負けない」。

 各家庭に3~4キロワットの太陽電池を設置していくことを拡大していき、その発電量が20%になれば、CO2の排出量も20%減少を達成できるのだろうか。

 もしある限られた地域で行うならば、その答えは否定的にならざるを得ない。太陽光発電はお天気任せで気まぐれなものなので、安定的な電力生産が期待できないからだ。

 その地域全体が雨天だったら、電力会社は従来通りの発電を行わなければならないし、もしその地域の全戸に4キロワットの太陽電池が設備されていて、昼間のある時間帯に定格出力の発電が行われたとしたら、電力会社の発電機はすべて停止させなければならないかもしれない。

 現在でも、電力会社の発電量は昼夜で倍半分くらい変動するのに、自然エネルギー発電が大規模に導入されると、電力会社の系統運用という発電コントロールはますます難しくなる。しかも、停電リスクを無くすとなると、発電所の発電能力を下げることも許されない。

 「地域間で連係して電気を融通し合うことによって、需要変動と自然エネルギー発電量の変動を相殺しよう」というのがスマートグリッドのシステムである。それは、電気の送電網と情報ネットワークが結びつくことによって可能となるとされている。

スマートグリッド・システムの設計図はまだ曖昧

 実際、デンマークは約20%の電力を風力発電によってまかなっている。これが成立しているのは、周辺諸国と送電網で結ばれていて、適宜、電力売買を行っているからのようだ。人口550万人の小さな国だからできることでもあるだろう。

 今の時点では、色々考えられているスマートグリッドのシステムの設計図には曖昧さが残っていて、実現の可能性も不明確なままだ。だから、世界中の色々なところで、実証実験が行われているわけである。

 しかし、スマートグリッドの設計図は、実証実験を行わなければ描けないのだろうか。逆に実証実験を行えば、正しい設計図が描けるのだろうか。

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