先週月曜日、駅のキオスクで「週刊ダイヤモンド」を見て、思わず吹き出してしまいました(その後ですぐに買いもとめました)。
何しろ、ベストセラーを快走する『フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略』(クリス・アンダーセン著、NHK出版)の装丁そのままの表紙だったからです(この本については 1890円で「無料」の本がガンガン売れてます。)。
さらにNHK「クローズアップ現代」をはじめ、多くの雑誌・テレビ番組・新聞記事などで、この本が取り上げられ、さながらメディアは「フリー祭り」といった様子になっています。
しかし、あらためて言うまでもないことですが、現在、メディア企業の多くは、フリー(無料)の情報が社会に広がることの影響を、むしろマイナスの方向で受けています。
とりわけ、インターネットという、ネットに接続することが可能なパソコンや携帯電話さえあれば、フリー(無料)で多種多様な情報を入手することができるツールが広く普及した結果、メディア企業の多くが減収となっています。
巨額な広告収益によって「無料=フリー」ないしは、大きくディスカウントされた値段で、消費者に情報コンテンツを提供してきたマスメディアは今、「新たな時代のフリーの主役=インターネット」の台頭の中、苦境に立たされているのです。
そんな中で、マスコミ各社が「フリー祭り」に参加している。
そこに、私は皮肉ではなく、メディアビジネスの明日が見えると感じています。
むずかしいを、カンタンに。
「無料で、利益をあげる」。言葉の構造としては、すごくシンプルな文章ですが、その意味を理解しようとすると、「なるほど…。でも、それって、どうやったら可能なの?」ということになる。350ページの本を読めばわかるのかもしれないけど、書店でちょっと立ち読みしたくらいでは、どうにも、すんなり理解できない。そんな「解けそうで、解けない方程式」を「カンタンに解説して差し上げましょう」というのが、ここのところの、雑誌やテレビ番組の大きなテーマです。
しかし、実は解説を聞けば聞くほど、「わかったような、わからないような…」となるのもまた、『フリー』の大きな特徴です。
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