• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「やってみてはじめて分かる」気づき

ホットペッパー、ピクサー、P&Gは意思決定のプロセスを磨いた

  • 木村 公昭

バックナンバー

2010年4月22日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 前回、データとは現在と過去の現実を数値化したものであるから、データをどれだけ分析しても未来の勝ちパターン(勝つシナリオ)は見えてこないと書いた。

データ分析だけでは不十分

 もちろん、データ分析は有用である。数値化して計測できるものは、改善することができ、したがって達成することができる。また、実態をデータで検証することで、経験や感覚による思い込みを排して、本当の問題を的確に特定することができる。

 しかし、勝ちパターンを考える上で最も知りたいこと、例えば、顧客の将来ニーズが何であるかはデータ分析からは決して分からない。

 データ分析だけでは不十分とすれば、どうすれば勝ちパターンをつくることができるのか。今回はこの点について考えてみたい。

アクションの結果を勝ちパターンに生かす

 前回紹介したカルビーの場合、ポテトチップス事業に実際に参入し、次々と出てくる課題を解決する中で、ポテトチップス事業での勝ちパターンを創発的に生み出していった。

 将来のことを予測しようとするのではなく、実際に市場にアクションを起こし、その結果を省察して気づき(発見)を得て、それを勝ちパターンづくりに生かすことが重要ということである。

 顧客の将来ニーズとは未だ顕在化していないニーズであり、顧客自身も気づいていないかもしれない。iPodにしてもWiiにしても、具体的な商品を手にして初めて顧客はそのニーズに気づくのである。だからこそ、実際に市場に働きかける意味がある。

 未来の勝ちパターンは、未来の顧客、競合、自社を想定して立てた仮説である。だから、「やってみなければ分からない」のであり、仮説を実践してみて、その結果から得た気づきを基に、仮説を修正するプロセスが不可欠といえる。

やりきらないから、結果が出ない

 戦略パターンの仮説を実行しても成果が上がらない場合、2つの原因がある。そもそも仮説が間違っていたか、実行を徹底できなかったか、どちらかである。実は、決めたことをやりきらないから、成果が上がらないというケースは多い。

 リクルートに「ホットペッパー」という生活情報誌がある。「ホットペッパー」には、前身となる「サンロクマル」という情報誌があった。リクルートでは就職、転職、結婚、住宅、旅行といったイベントごとに情報誌を出していたが、特定エリアの生活情報を全て(360度)掲載しようとしたのが「サンロクマル」だった。

 しかし、「サンロクマル」には明確な勝ちパターンがなく、12ある地域の版元がそれぞれの実験を繰り返し、7年も赤字を続けていた。

コメント4件コメント/レビュー

とはいえ、やる前にもうちょっとイメージすることで、問題の多くが未然に防げます。やってから気づくのは最小限にしたいですよね。(迷亭寒月)(2010/04/27)

「勝つインテリジェンス」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

とはいえ、やる前にもうちょっとイメージすることで、問題の多くが未然に防げます。やってから気づくのは最小限にしたいですよね。(迷亭寒月)(2010/04/27)

ミルクシェイクの例はいいですね。たぶん、同じような開発チームって多いです、うちも。集計や平均や解析はするんですが、"個"は見ないもので。観察と推理は別物、というのはシャーロックホームズですが、まったくその通り。ついでに、海をまったく知らない人が1滴の水から海の存在を推理する、なんてことも言ってましたが、データ分析でどうできるか、ってところかと思います。(2010/04/23)

ソフトウェア開発ではいろいろなデータを集計する。作業時間、レビュー時間、レビュー指摘件数、ステップ数などなど、それらを蓄積して分析していってよいソフトウェアプロダクトになる。担当者がアップする時間から品質を推定することだってあるそうですから。まずはデータを集めることも大事ではないでしょうか。技術開発では、実験も含めてデータを集めて解析します。マーケティングや経営でやってきていないのが問題ではないでしょうか。文系の人は解析の方法論を説明すると逃げ出す人が多いと思ってます。コンサルの方は技術分野の解析手法を見ていただくとよいのでは(2010/04/22)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長