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勝ちパターンづくりのプロセスを「見える化」する

クックパッドとホンダから学ぶ気づきの秘訣

  • 木村 公昭

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2010年5月7日(金)

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 これまでの議論を整理しよう。勝ちパターンは未来の競争優位についての仮説であり、未来のことはデータを分析しても分からない。だから、勝ちパターンづくりには、よく考えて、やってみて、振り返り、気づきを得て、修正するプロセスが不可欠である。

プロセスの「見える化」で効率的に気づきを得る

 勝ちパターンづくりでは、気づきが大きな役割を果たす。気づきとは、それまで知らなかったことを知ること、つまり発見にほかならない。

 よく考えることは必要だが、発見は「やってみる」ことでしか生まれない。だからといって、犬も歩けば棒に当たる式に、闇雲にやってみるのは無駄である。やってみて、気づきを得る効率的な方法があるはずだ。

 前回は勝ちパターンづくりのプロセスを通して何を考えたか、何があったかを事実として記録に残すとともに(プロセスの「見える化」)、観察、実験、省察(事後レビュー)をプロセスに組み込むことが重要だと述べた。

 今回はプロセスの「見える化」について、考えを深めたい。

もしも、将棋のようにプロセスが「見える化」できたら

 プロセスの「見える化」を、将棋の世界で考えてみよう。将棋では、競合(相手)と自社(自分)だけを想定して、勝ちパターン(戦法)の仮説を考える。当たり前のことだが、同じ戦法の繰り返しでは、相手に研究されて勝てなくなる。何か新しい戦法を考えないといけない。さて、どうするか。

 まず、戦法のアイデアを考える、アイデアがうまくいくか盤に向かって調べる、対局で実際に使ってみる、対局後に展開を検証し反省する。このプロセスを繰り返す。勝ちパターンを生み出すプロセス自体は、将棋もビジネスも変わらない。

 将棋がビジネスと違うのは、棋譜を振り返りながら、どの局面でどのように考えてどんな手を指したかを検証できることだ。さらに、あのときこう指していたら、こうなっただろうというシミュレーションも容易にできる。

 ビジネスではそうはいかない。顧客、競合、自社についてどのような前提を置いたか。その前提に基づいて、どのように競争優位の仮説を考えたか。実行段階で決めたことをやりきれたか。こうしたプロセスに関する記録が残っていることは少ない。

 しかし、インターネットビジネスは事情が異なる。少なくとも顧客の行動については、アクセスログとして記録が残るからだ。

858万人が利用するクックパッド

 料理レシピの投稿・検索サイトを提供するクックパッドという会社がある。2010年1月末現在の登録レシピは69万品、月間利用者数は858万人という巨大サイトである。

 クックパッドが本格的にスタートしたのは1998年4月。ビジネスとして成功するまでには長い年月を要したが、この数年は急成長を続けており、今期は売上高20億円、純利益5億円を見込むまでになっている。

 クックパッドの企業理念は、「毎日の料理を楽しみにすることで、心からの笑顔を増やす」ことである。毎日の料理を楽しくするために、同社が考えたのが料理レシピの投稿・検索だった。

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