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トラックメーカーの業績が急回復

東南アジア市場が、内需依存を脱却する突破口に

  • 池原 照雄

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2010年5月12日(水)

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 トラック専業メーカーの業績が急回復している。新興諸国向け、とりわけインドネシアなど東南アジアの新車需要が、各国のインフラ整備の進展に伴い好調なためだ。「氷河期状態が続く国内市場への依存からの脱却」という積年の課題克服への突破口が見えてきた。

 トラック専業4社のうち、上場しているいすゞ自動車と日野自動車の2010年3月期は、第3四半期決算時まで赤字予想だったが、いずれも営業黒字に転換した。第4四半期(1~3月期)で、損益が一気に改善したからである。

 日野の同四半期の営業利益は199億円とクオーターベースでは過去2007年度から09年度の最高に達した。「固定費を大幅に圧縮しているところに売上高が高水準になったのが効いた」(山本章正専務)という。

 同社は最終損益で30億円の赤字が残ったものの、営業損益は2009年3月期の194億円の赤字から11億円の黒字に転換した。いすゞは最終損益も2期ぶりの黒字を確保している。国内需要が冷え切っているなかで、各社の業績急回復の要因となったのが「インドネシアなどアジアの新興諸国市場」(日野の白井芳夫社長)だ。

インドネシアなど東南アジアでトラックが好調

 日野の場合、2010年3月期のアジア地域での販売は前期比14%増の3万7700台となり、日本(2万5900台)を上回って初めて最大の販売先となった。乗用車ではアジア市場の牽引役となっているのは中国やインドだが、トラックは東南アジアだ。

 とりわけ人口が2億人を突破し、石炭などエネルギー産業が活況を呈しているインドネシアは、今年1~3月期の需要が前年を5割程度上回った。

 日本メーカーが得意とする車両総重量4~7トン級の小型トラックを中心に売れているのだ。同国の小型トラック市場で半数強のシェアをもつ独ダイムラー傘下の三菱ふそうトラック・バスは、1~3月期の販売(大・中型車含む)が前年同期比6割増の約1万台と過去最高に達した。
 
 ひと口に新興市場といっても乗用車とトラックでは様相が異なり、攻め方も変わってくる。日野の白井社長は「地場のトラックメーカーが存在する中国やロシアは、価格競争に巻き込まれやすい」とし、これらの市場は「時間をかけて取り組まざるをえない」と見ている。

 一方で民族系のメーカーが存在せず、経済成長に合わせてインフラ整備が進む東南アジアや中南米は、当面の「重点市場」となるのだ。

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