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アップルとソニー、「感性」を比較する

どうすれば製品を美しく仕上げることができるのか

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2010年6月9日(水)

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 “近未来”を感じさせる商品で消費者の注目を集めるアップルとソニー。最近でも、アップルのパッド型端末「iPad(アイパッド)」、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの携帯電話「Xperia(エクスぺリア)」の発売で行列ができたばかりだ。

 この両社がそれぞれ、どのように素材を活かし、製品の魅力を輝かせているのか。代表作を取り上げて見ていこう。

iPod nanoが多色展開できるわけ

 まずアップルが携帯音楽プレーヤー「iPod nano(アイポッド・ナノ)」で採用したことで、注目を集めたのが陽極酸化処理という方法だ。

 陽極酸化処理とは、簡単に説明すると、水溶液中の電解によって金属素材の表面を酸化させる処理のこと。一般的に水を電気分解すると、陽(+)極からは酸素、陰極(-)からは水素が発生する。この時、金属素材を陽極として電気分解すると、陽極から発生する酸素と金属素材が化学反応を起こし、金属素材の表面に酸化皮膜が作られる。

 このプロセスが陽極酸化処理であり、陽極酸化処理によって金属素材に作られる膜を陽極酸化皮膜と呼ぶ。陽極酸化処理の対象になる金属素材には、アルミニウム、チタン、マグネシウムなどがある。近年はステンレスにも処理を施す試みが行われている。

 陽極酸化皮膜の表面には、縦に長い微細な穴が無数に開いた多孔質層が形成される。そのため、このままの状態では錆びやすい。陽極酸化皮膜の表面を水蒸気や沸騰水にさらす封孔処理を施すことで、錆びるのを防ぐことができる。

 しかも、このようなプロセスを経てできた皮膜は透明性が高く、染色や着色がしやすいというデザイン上のメリットがある。具体的には、陽極酸化皮膜の多孔質層にある微細孔に金属を結晶化させる電解着色法によって、色付けする。

 iPod nanoの場合、ボディー素材として陽極酸化処理を施したアルミニウムを採用して軽量化を図った。さらに陽極酸化皮膜の着色しやすい性質を生かして、多様なカラーバリエーションを実現しているというわけだ。

アップルの「iPod nano」。陽極酸化処理を施したボディーが特徴。

 陽極酸化処理したアルミニウムは、一般的にアルマイトと呼ばれている。アルマイトは、この技術を開発した独立行政法人「理化学研究所」の登録商標である。部品だけでなく、実はこんなところにも日本の技術が使われている。

「軽く強く」を実現した

 金属を使った外装や構造体は、家電製品や自動車など、多くの工業製品に共通するパーツである。しかし、使われる部位や用途によって、形状の精度や強度が異なり、加工法もおのずと異なる。金属パーツの形状を作り出す加工技術を大まかに分類すると、金属の塊から削り出す、力を加えて変形させる、熱を加えて形を変えるといった方法がある。

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