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金属の財布!? その正体は革です

本物感を再現するための挑戦は続く

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2010年6月16日(水)

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 個性的な財布やバッグなどを展開するのが、ワールドの革小物ブランド「HIROKO HAYASHI(ヒロコ ハヤシ)」だ。例えば定番品の財布「GIRASOLE(ジラソーレ)」の外観は、まるで金網の目のよう。見る者には金属的な印象を与える。

HIROKO HAYASHIの定番シリーズ「GIRASOLE」の2つ折り財布。凹凸を利かせた、金網の目のようなテクスチャーが特徴。

 一見すると、革には見えないが、手に取ってみると革の素材感が伝わってくる。実は、これは表面の凹凸をよりはっきりと出すために、革に型押しと型抜きを施したものだ。

イタリアが培った革の歴史が結集

 製造過程を説明しよう。まずクロムなめしをした牛革を染め上げて、箔を圧着し、色を付ける。高圧力のプレス機で90度の熱をかけながら、280気圧で型押しし、同時に刃で切り込みを入れて型抜きする。さらにハケで顔料を塗り、汚しを入れることで、独特の陰影を付けて金属が錆びたような風合いを出す。

 これはイタリアで最近出始めた技法の1つ。ベースの革を選び、色指定をして、皮革職人に製品のイメージを伝えてやり取りすることで、デザインを仕上げる。革の厚みは部位ごとに違うため、温度や圧力を一定にしても、凹凸の付き方が違ってくることがある。そのため、それぞれの数値を微妙に調整しながら、試行錯誤して完成させるという。

 相当の枚数のサンプルを作ることを覚悟しなければならない。しかし、適した下地が見付かれば、植物由来のタンニンなめしほど製作時間はかからないそうだ。

 イタリアは革作りの歴史が長い。それだけ人々の革に対する知識と理解力は高く、新しいことに挑戦する意欲も高い。従って、どこよりも革の加工技術が進んでいる。

HIROKO HAYASHIの定番シリーズ「ERENDHIRA(エレンディラ)」の財布。型押しでリアルに浮き上がらせたボタン柄が目を引く。
画像のクリックで拡大表示

 そんな技術が集まるのが、イタリアのボローニャで毎年開催されている世界最大の革の見本市「リネアペレ」だ。が開かれる。HIROKO HAYASHIの財布は、ここで出会った伊メリディアーナなどの革の型押し技術をいち早く取り入れたというわけだ。

 2009年の秋冬コレクションでは、肌目の整ったラム革に新聞柄をインクジェットプリントした製品や、牛革に楽譜柄を型押しした製品、床の模様をモチーフに、牛革をレーザーで部分的に焦がして柄を表した製品などを発表した。HIROKO HAYASHIは幅広い年齢層の女性に支持されるブランドとして成長している。

HIROKO HAYASHIによる2009年の秋冬コレクションより。順に「VINO(ヴィーノ)」の長財布、「PAVIMENTO(パビメント)」の長財布、「MUSK(ムスク)」の財布、「OMBRA(オンブラ)」の財布。
それぞれの画像をクリックすると拡大表示されます

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