• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

グーグルで増すテレビの魅力、ソニーは何をする?

インターネット×テレビで起こる大きな商機

2010年6月3日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 2010年5月21日、日本経済新聞の一面は「ソニー・グーグル提携」だった。

 正直な話、インターネットにつながるテレビというだけでは、新しい話でもない。いまや、テレビにLAN(構内通信網)の差し込み口は用意され、テレビ向けインターネット事業を行うアクトビラ(acTVila、東京都渋谷区)の主要株主には、パナソニック、ソニー、シャープ、東芝、日立コンシューマエレクトロニクスといったテレビメーカーが並ぶ。

グーグルにとってテレビは自然な流れ

 記事が一面で取り上げられたのも米国での話であるが、ついにソニーがインターネット活用に本腰をあげた、しかも相手が米グーグルであった、なにか新しい驚きを提供してくれるのではないか。そういう期待があるからだろう。ニュースリリース当日、日経平均が落ち込む中、ソニーの株価は、市場の期待から株価を上げた数少ない銘柄となった。

 提携の背景にあるのは、スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の好調さとパッド型端末「iPad(アイパッド)」のリリースで世間の注目を集め続ける、米アップルへの対抗戦略であろう。それも、ソニー主体というよりは、グーグルのオープンプラットフォーム戦略上にある1つの椅子に、ソニーも座ったというところではなかろうか。

 事実、松下電器産業(現パナソニック)は、いち早く2008年1月にグーグルとの提携を発表している。動画配信サービス「YouTube(ユーチューブ)」や写真共有サービス「Picasa(ピカサ)」にアクセスできるテレビの発売を米国で行うというものだ。今、ソニーがグーグルと提携するというニュースは、うがった見方をすると、ソニーの苦しさが見て取れるものにほかならない。

 グーグルにしてみれば、パソコンと携帯電話に次ぐ消費者が見つめる窓として、テレビを取り込むことは自然な流れである。“お茶の間の王様”とも言えるテレビであれば、老若男女問わず、顧客にできる。

 しかし、インターネットとテレビがつながることによって、本当に変化は起こるのか。テレビがもたらす変革はあるのか。グーグルが絡むことによって始まりうる、新しいお茶の間の姿を想像してみたい。

ドラマ×グーグルでできること

 まず前提としたいのは、これまでのパソコン的利用にとどまらないということだ。それは例えば、YouTubeにアクセスしやすければ、インターネット×テレビの魅力が増すかといえば、そうではないと筆者は考える。

 ここで挙げるお茶の間の楽しみ方とは、これまでにない(とはいえ、すぐにでも技術的には実現できる)コンテンツの利用方法のことを指す。

 テレビ番組という強力なコンテンツに対してウェブ上にあふれる情報が統合される結果、インターネット×テレビでは、数え切れない新たな楽しみ方が生まれる。その種類は、インターネット上のサービスの数×テレビ番組の数となる。

 例えば、ドラマ×グーグル(検索)。ドラマに出演するのは、芸能人だけではない。ドラマの主人公が着ている服やアクセサリー、あるいは、お洒落な部屋のインテリアなど、消費者たる我々が欲しいと感じるものも数多く出演している。しかし、どこへ行けば買えるのか、どうすれば調べられるのか。気づけば興味が失われていることも多々ある。

 そこで、テレビ番組の映像上に、様々なタグをつける。インターネットショッピングサイトへのリンクや価格、購入可能な店舗などの情報を表示するのだ。例えば、「日曜9時のドラマで主人公の食べ損ね続けているたい焼き、今ならここ(地図)で並べます」。表示される情報は番組制作者によってのみ選ばれるのではなく、インターネットから検索された情報もタグとなる。視聴者が番組中にコメントする情報もあるだろう。

 ドラマ番組に製品価格比較サイトを掛け合わせると、次のようなサービスが考えられる。テレビ番組枠の横に広告枠を用意するだけで、「今なら3万円でイケメンになれます!(月9コーディネート)」や「限定10個販売開始」という番組連動広告を絶妙のタイミングで表示できる。グーグル検索で引っかかった商品を価格でランキングしてしまうこともできるだろう。ご当地番組での通販サービス比較、不思議を発見しに行く旅行ツアーの不思議度ランキング(視聴者参加型)なども考えられる。

コメント0

「クラウドの先を読む 産業パラダイム・チェンジ」のバックナンバー

一覧

「グーグルで増すテレビの魅力、ソニーは何をする?」の著者

高田 広太郎

高田 広太郎(たかだ・こうたろう)

Diixi Pte. Ltd. 執行役員

前職は野村総合研究所。電機、情報・通信産業の顧客を対象に、事業のグローバル展開や新規事業を生み出す支援のプロフェッショナル。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック