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ツイッターは回り道から生まれた

訳者が読む『ビジネス・ツイッター』(1)

2010年6月4日(金)

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 早いもので『ビジネス・ツイッター』発売以来、3カ月になる。さいわい多くの方に読んでいただけたようでうれしい。日経ビジネスが主催した「企業に役立つビジネス・ツイッター活用術」セミナーも大盛況だったし、日経BPの関連出版『ツイッター 会社と仕事はこう変わる』 (日経BPムック)も好評だった。訳者としてはほっとしている。先月、著者のシェル・イスラエル氏がジョギング中に心筋梗塞の発作を起こしてスタンフォード大学病院でバイパス手術を受けねばならなくなり、われわれも心配したが、幸い順調に回復し、すでに退院して次作の執筆を再開しているということなので安心した。

 そこで今回は多少裏話も交えて『ビジネス・ツイッター』の二人の主要関係者、ツイッターの創業者エバン・ウィリアムズと著者シェル・イスラエルの人となりをスケッチしてみたい。しかしその話に入る前に、ツイッターの登録ユーザー数が1億の大台に乗り、広告掲載の方針が決定されるなど、いくつか重要な発表があったので、まず簡単にご紹介しておこう。

ツイッター・ユーザー、1億の大台に乗る―広告の導入も正式発表

 ツイッター社は2010年4月14日にChirpというカンファレンスを開催し、創立者のエバン・ウィリアムズが久々にツイッター・サービスの公式統計を発表した。それによると、

・登録ユーザー数:1億577万9710人
・月間ユニーク訪問者数:1億8000万人
・1日当たりのツイート数:5500万
・トラフィック:30億リクエスト(Yahoo!と同規模)
・対前年成長率:1500%
・社員数:175人

などとなっている。登録ユーザーが1億人で月間ユニーク訪問者(重複を除いた訪問者)がその倍近くいるのは、ツイッターに未登録でも閲覧は可能だからだ。グーグル、マイクロソフトBing、ヤフー!という3大検索ポータル(ヤフー!の検索エンジンはBingを利用)すべてがツイッターを検索対象とするようになったため、未登録のユーザーの訪問が劇的に増加したようだ。

 一方、このカンファレンスでついにツイッターに広告が導入されることが正式に発表された。ユーザーがツイッターの検索機能を利用した際の結果表示画面のトップに、広告ツイートが掲載される形式となる。グーグルの「AdWords」に似たオーガニック広告(検索キーワードと関連ある広告が表示される)になるようだが、詳細はまだ明らかにされていない。広告は140文字の制限を始め、一般のツイートとまったく同様。ただし、背景を色つきにするなど一見して広告であることが認識できるようにするということだ。

 日本でも広告ツイートを出稿できるようになる日は近い。広告掲載の開始時期や料金などは未定だが、ツイッターの利用に取り組んできた企業にとってもユーザーが「広告ツイート」をどう受け止めるか、「無料ツイート」と「広告ツイート」をどう使い分けるかなど試行錯誤を繰り返さなければならない領域だろう。まだツイッターを使っていない企業の場合は、まずツイッターというコミュニケーションの文化になじむことから始める必要がある。(その点では『ビジネス・ツイッター』が大いにお役にたつものと思う。)

「成功は時に回り道を必要とする」

 これは『ビジネス・ツイッター』の冒頭の言葉だが、ツイッターの創業者、エバン・ウィリアムズだけでなく著者のシェル・イスラエル自身にもこの言葉がぴったりだというのが面白い。

ウェブ2.0 Expoでのティム・オライリー(左)とツイッターの創業者エバン・ウィリアムズ(撮影:滑川海彦)
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 私はエバン・ウィリアムズを一度間近で見たことがある。ウィリアムズは2007年11月に来日して、「ウェブ2.0 Expo」というカンファレンスでオライリー・メディアの創立者、ティム・オライリーと対談した(写真)。ウィリアムズは痩せ型で無骨な風貌だ。シリコンバレーの成功者には裕福な家庭に生まれてハーバードやスタンフォードなどの有名大学で教育を受けたスマートなエリートが多いが、ウィリアムズはオライリーとの対談で「私は農家の生まれでろくに大学も行っていない」と言っていた。なんでもネブラスカの農家の生まれで、正規の教育はネブラスカ大学に短期間通っただけという。

 ウィリアムズは故郷のネブラスカで最初の会社を起こすがうまくいかず、さまざな職を転々とする。やがてオライリー・メディア社でマーケティングの仕事をしたのがきっかけであちこちにコネができ、1999年にピラ・ラボ(Pyra Lab)という会社を起業し、スケジュール管理ソフトの開発を始めた。しかしドットコムバブルの破裂のあおりを食って資金調達に行き詰まる。

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「ツイッターは回り道から生まれた」の著者

滑川 海彦

滑川 海彦(なめかわ・うみひこ)

IT分野の評論と翻訳を手がける。ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。著書に、『ソーシャル・ウェブ入門』(技術評論社)ほか、訳書に『フェイスブック 若き天才の野望』など。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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