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ツイッターの根幹の魅力は「場の空気」に支えられた対話

訳者が読む「ビジネス・ツイッター」(3)

  • 前田 博明

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2010年6月9日(水)

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 もう昨年のことになる。シェル・イスラエルの「Twitterville」という本に興味はないかというメールを頂いた。ITニュースサイトの「TechCrunch Japan」翻訳チームの先輩(滑川海彦氏)からのメールだ。既に記憶が曖昧になっているのだが、あるいはこれ、2度目のオファーだったかもしれない。たぶん1度目は「ないない」とスルーしてしまったような気もする。そして今回のメールを受け取った瞬間の感想をひとことで言えば「ヤバイなあ」というものだった。

 どう「ヤバイ」のか。つまりは「労多くして実り少ない仕事になるのではないか」とか、あるいは個人的なことだが「IT関連の友人たちに馬鹿にされるのではないか」などというような思いがあった。

 その理由は、まずは時期的な問題。TechCrunch Japanでは「TechCrunch Japan 翻訳記事で振り返るTwitterの歴史」という記事にもあるように、2006年のサービス開始から600本ほどの記事を扱ってきた。ツイッターが頻繁に落ちて(不具合によるサービス停止)いた頃には、国内産のクローンサイトもいろいろと登場していた。すなわち新しいものが好きな人には、既に「ツイッター」というサービスは知れ渡っているものだったのだ。翻訳の話がきた頃は、一般の国内ユーザ層も徐々に広がり続けている時期だった。つまりツイッターは既に「革新的」なものではない。単なる「紹介本」のような内容なら、翻訳しても全く意味がないのではないかと思っていた。

 また、米国内ではツイッターをインフラとして活用するさまざまな事例が出てきつつあったけれど、日本ではまだそのような状況になっていなかった(翻訳中から急速な動きがあり、今では日本にもさまざまな応用事例が登場している)。土壌がない中で「これからはツイッターでビジネスだ!」などという本の内容なら言えば、バブル再来を期待する怪しいオジサンとして非難されることにもなりかねない。

 さらに根強いアンチ・ツイッター層がいるのも二の足を踏む理由だった。『ビジネス・ツイッター』の本文中にもあるように、「誰がどこでランチを食べたなんてことが重要だろうか?」という意見もあちこちで目にする。そういった人も多い中、表層的ないし抽象的なビジネス書であるなら、むしろ反感をかうことになる。

 こうした種々の考えが頭をめぐり、お世話になっている人からの提案とは言え、翻訳の話を受けたものかと結構悩んだ。友人に「ツイッター本を翻訳することになった」と言うと「あはは」と冷たく笑われたのも悩みを深くした。

 結論から言えば、そのような心配はすべて杞憂にすぎなかった。『ビジネス・ツイッター』の原書「Twitterville」は単なるハウツーものではなかったし、もちろんインターネットバブルを思い出させるような本でもなかった。「ビジネス」の話が多いのはもちろんのことだが、ツイッター誕生時の話からビジネス、ボランティアにおける活用事例を示しつつ、その背景にある「ツイッター」ないし「ソーシャルネットワーク」というものの魅力の根幹を示すような内容だった。

 TechCrunchでも扱った馴染み深い話題に親しみを感じつつ、「そういうことか」と目を開かされることも多かった。「実り少ない」どころか、本書の翻訳をきっかけにツイッターの中でのネットワークも広がり、おかげさまで4刷を出すことにもなった(2010年6月9日現在)。

オバマがツイッターで行ったのは本当の「対話」ではなかった

 では、目を開かされたツイッターの「根幹」の魅力とは何か。そのひとつは、やや食傷気味の話かもしれないが「対話」だ。ツイッターでの対話の嚆矢(こうし)としてオバマ大統領の選挙活動を思い浮かべる人もいるかもしれない。大統領選挙期間中にツイッターを活用したのはよく知られており、内外のメディアで「国民と直接に対話する候補者」というようなことが言われた。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官