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「見える化」は洞察力・構想力の泉

設計や経営を進化させるための“使える道具”に

  • 宮田 秀明

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2010年6月4日(金)

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 「見える化」という言葉が広まって長い年月が経つ。しかし、見える化の技術がどのようなものか、どのように役立つかが、整理して十分に説明されているわけではない。設計や開発や経営の様々な課題に対して、「見える化」は大変重要なのだが、それぞれの世界によって内容はバラエティーに富みすぎているので、結局、「見える化」の技術はあまり進歩していないようにも思える。解説や評価や論説や論文などに使われる「見える化」の図に、目新しいものが出てくることも少ない。

 自然現象でも社会現象でも経営状態でも、しっかり「見える化」して本質を深く理解することは極めて大切である。ところが、「見える化」が進歩していないということは、自然現象や社会現象や経営状態が見えないまま、理解が不十分なまま、設計していたり経営したりしているのかもしれないから、危険なことだし、進歩の方向を見失うことになるかもしれない。

 しっかり「見える化」という分析作業を行うと、今の設計や今の経営の問題点が浮き彫りになってくる。そしてその問題点を解消する方向性が得られたり、より進化した設計や経営につながるアイデアがわいてきたりする。つまり、優れた「見える化」は、洞察力や構想力を発揮するための「生命の泉」のようなものだ。

 優れた「見える化」による分析力なくして、高い洞察力や構想力を獲得することはない。

新しい「見える化」がブレークスルーにつながる

 1996年からの3年間は2000年のアメリカズカップに出場する艇の設計に没頭していた。1995年に圧勝したニュージーランド艇「ブラックマジック」の技術を超えることができなければ、世界一の艇を設計することはできないからだ。

 1995年にニュージーランド艇を徹底解析した後は、斬新なコンセプトの革新的な艇の形の設計に挑戦していた。私はテクニカルディレクターとチーフデザイナーを兼ねていたので、セールやキールや舵などの開発のマネジメントをしていたし、直接設計を指導していたのだが、船体そのものに対しては、一人のデザイナーとして特に力を注いだ。船体の設計でのブレークスルーが、最も競争力を与えてくれると直感していたからだ。

 幸い、船の形をコンピューターシミュレーションで評価する技術では、私の研究室は世界の頂点にあった。3年間ほぼ毎日、新しい設計をして、そのパフォーマンスは翌日コンピューターシミュレーションの結果として大量のデータとして出力されてくる。

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