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ツイッターと「ノマドな人」がもたらす変革

目の前の業務をこなすだけでは、世の中で生き抜く力にはならない

  • 小林 慎和

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2010年7月1日(木)

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 ツイッター(Twitter)。使ってはいないが、名前を聞いたことはある。そういう人も増えてきたことだろう。140文字以内で、なんでもよい、ただつぶやく。それだけのウェブサイトだ。登録利用者は全世界で1億人を優に超え、1日のつぶやき数は5000万回を超える。世界中でどれほど多くの「つぶやき」が入力されているか、つぶやき回数情報を公開している「GigaTweet(ギガツイート)」を参照していただければ、その凄さを視覚的に認めることができる。

 1回のつぶやきを書くのに何秒かかるだろうか。仮に10秒を要するとして、1日に5億秒、つまり約14万時間分の「労力」が、ここに注ぎ込まれていることになる。時給1000円換算で言えば、毎日、約1億4000万円の経済活動がつぶやきに消えていっているわけだ。

無償でツイッターに価値を与える人々

 なぜ、人々はこんなことに夢中になるのか。何が人々を動かしているのか。私はこうした人々のことを以前、「ボランタリーWebユーザー」と定義した(詳しくは、「ボランタリーweb社会の創造(上)」[『知的資産創造』2008年1月号、野村総合研究所]、「ボランタリーweb社会の創造(下)」[同2月号]を参照)。

 このボランタリーWebユーザーとは、次の3つに分類することができる。

クリエイター(Creator) 様々なコンテンツを無償で創造し、ウェブにアップロードする特性を持つ
エディター(Editor) ウェブ上の無秩序な情報を無償で関連付ける特性を持つ
バリュア(Valuer) ウェブ上の様々な情報の価値を無償で判定する特性を持つ

 この3つの特性をツイッターに当てはめてみよう。ツイッターにおけるクリエイター特性とは、ツイート(つぶやきを入力すること)することである。新たなつぶやきは、読む人にとって意義深いコンテンツとなる。また、コメントを入れたリツイート(つぶやきにつぶやき返すこと)を入力する行為も立派なコンテンツである。既に入力されているつぶやきの内容を強化しているわけだ。

 エディターの特性は、新たなハッシュタグ(#)を創造し、情報の整理を務めることと言える。つぶやきの中で、様々なリンクを貼る。そうすることで関連情報とつなげる行為もここに該当する。そうした行為は、膨大にあるつぶやきの中から、読み手にとって関心のある情報をたどる手助けをしてくれることとなる。

 バリュアの特性とは、これはと思うつぶやきに対して、自分のコメントを入れずにリツイートする。それは無言の評価である。拍手と捉えていいだろう。または、面白いつぶやきをする人をフォローする。そうすることで、そのアカウントの主が注目に値する人かどうかの評価を下すこととなる。

 なぜ、人はつぶやきに夢中になるのか。何が人を動かすのか。自己啓発書として有名な『人を動かす』を著したデール・カーネギー氏によれば、人を動かすためには強い欲求を持たせ、人に好かれる必要があるとのことだ。そして、人に好かれるためには、3つの重要な要素があるという。「重要感を与える」「聞き手に回る」そして「相手の関心を見抜いて話題にする」だ。

ツイッターは最高の聞き手

 つぶやけばつぶやくほど、フォロワーが増えていく。フォロワーとは、大げさに言えば、その人がどれほど重要な人であるかを判断する指標に当たる。より多くの人が注目するつぶやきをする。より多くの人が面白いと思うつぶやきをする。その結果が、フォロワー数という自分の重要度として見えてくる。これほど人に「重要感を与える」動機づけとなるものはない。

 つぶやきはなんでもいい。今食べているランチの内容でも、彼女や上司の愚痴でも、スポーツ選手を称える賛辞の言葉でも、なんでもいい。最高の聞き手ではないだろうか。思いついた時に、思いついた場所で、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコンを開き、さくっと入力する。ツイッターは、いつでもあなたの話を聞いてくれるのだ。最高の「聞き手」と言える。

 つぶやいていると、見ず知らずの人からリツイートが返ってくる。自分のことに「関心を持つ人」が突如現れるのだ。それは、ソフトバンク社長の孫正義さんの時もある。元首相の鳩山由紀夫さんの時もある。歌手の広瀬香美さんの時もあるだろう。そんな著名人とダイレクトにコミュニケーションを取ることもあり得る。

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