• ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP

ホント?「業務定義」だけでシステム完成

“魔法”と誤解される製品を創ったウルグアイの科学者と天才プログラマ

  • 谷島 宣之

バックナンバー

2010年9月8日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 経営課題は信用を得ることです。20年前に製品を出した時から、この課題は変わっていません。

画像のクリックで拡大表示

 「今、困っていることは」と聞かれて、こう答える経営者はまずいない。不祥事や事故を起こした企業の経営者であれば「信用を取り戻したい」と言うかもしれないが、昔からそうだったとなると尋常ではない。

 スペイン語で冒頭の回答をしたのは、ウルグアイのIT(情報技術)企業、アルテッチ社(Artech)の創業者であるブレオガン・ゴンダ(Breogan Gonda)社長である。記者になって25年、スペイン語の通訳を介した取材は初めてであったが、聞き間違えたわけではない。


 我々は技術の会社であり、研究開発にずっと力を入れてきました。20年かけて育てた技術とそれを実装した製品に自信を持っています。しかし、当社の説明を聞いた人はたいてい、「そんなことができるとは思えない。できるとしたら魔法だ」と言ってなかなか信用してくれないのです。魔法ではなく技術だと分かっていただくのは本当に大変です。

 “魔法”と誤解されるその製品は「GeneXus(ジェネクサス)」と言い、システム開発ツールと呼ばれる製品分野に位置付けられる。情報システムの設計・開発作業をコンピューターによって支援するものだ。

 不思議なことに、情報システムの設計・開発にあたって、コンピューターはあまり利用されてこなかった。一連の設計・開発作業はすべて、システムズエンジニア(SE)が頭と手を使って進めてきた。

なにやら難しい話になってきた

 一般的な設計・開発作業は以下のようになる。「こういうふうに経営したい」「仕事を進めたい」とする経営者や現場の要望を、システムズエンジニア(SE)が設計書にとりまとめる。続いて設計書を見ながら、SEがデータを格納するデータベースを設計し、さらにデータに対する処理の流れをプログラミング言語を使って記述していく。コンピューターの上に実装される情報システムとは、データベースとプログラムを指す。

 大規模な情報システムになると大量のSEが動員され、SE達を管理するために大量の管理者が必要になる。このため開発作業の最終段階は人海戦術で乗り切ることが少なくない。

 人手がかかる設計・開発作業をGeneXusはコンピューターを使って自動化できるという。なにやら難しい話になってきたが、「GeneXusとは要するに何か」とゴンダ氏に聞くと、意外にもコンピューター用語をほとんど使わずに説明してくれた。

 我々が20年取り組んできたことは何か、という質問だと思います。答えは、経営者や現場の方が持っているナレッジ(業務知識)を純粋なまま蓄積し、いつでも利用できるようにすることです。ナレッジをコンピューターから切り離すにはどうしたらよいかと考え、それを実現する方法を用意しました。

現場で見えるものをそのまま入力する

 読者の皆様は、この説明でもっと分からなくなったかもしれない。しかも、GeneXusの説明資料を見ると「GeneXusの目的は、システム構築ではありません。未来の変化からビジネスを守ることです」と大書してある。ますます分からないので、ナレッジを蓄積するためにGeneXusをどう使うのかと尋ねてみた。するとゴンダ氏は絵を描いて説明してくれた。

コメント8件コメント/レビュー

なぜ、このようなプログラムができないか?作るのが難しいこともあるが、これを作ってしまったら、SIベンダが食っていけなくなるからではないか?(2010/09/15)

「経営の情識」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なぜ、このようなプログラムができないか?作るのが難しいこともあるが、これを作ってしまったら、SIベンダが食っていけなくなるからではないか?(2010/09/15)

2年半前にトライアル版とドキュメント一式の提供を受け、評価の目的で独力で簡単なプログラムの開発をしてみました。現在のバージョンと異なり、ドキュメントの整備状況も現在とは異なるとは思いますが、その時点での感想を述べます。その前に、この記事が完全なインタビュー記事の体裁ではなく、谷島さんが保証していると誤って捉えられかねない体裁であることに危険性を感じます。本題です。一言で言うこのツールは「完全なデータの論理構造」を管理し、主たるOS、言語、DBMSを対象にシステムを生成するものであると理解しました。データの論理構造を核にして自動化を図っているという点では他の多くの自動化ツールと同じです。ユーザービューを「完全なデータの論理構造」に落とし込む(いわばビジネスとGeneXusの翻訳)のがGeneXusエンジニアの仕事ですがこの仕事が非常に難しいにも関わらず、この部分のドキュメントが満足とはいえないというのが当時の私の感想でした。また、ユーザービューを定義するための簡単な方法論があればGeneXusエンジニアの仕事の負荷が軽減されトータルでの工数を削減することができると感じました。(2010/09/09)

経営者や現場の担当者がユーザービューとやらを定義するのは簡単なのでしょうか?(2010/09/09)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

小池さんがこの言葉(排除)を述べたことで、「風」が変わっていきました。 ただし、小池さんが言ったことは正論です。

若狭 勝 前衆院議員