• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

沖縄で、エネルギー地産地消社会を設計する

次世代輸出ビジネスのタネを蒔く

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2010年9月17日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 沖縄中部のある高級リゾート地を初めて訪れたのは昨年の6月のことだった。「グリーンニューディール沖縄」プロジェクトに含まれる電気自動車レンタカーやスマートグリッド地域の計画などがまとまったので、現地で報告する会議を持ったときだ。2日目の会場がこのリゾートの中にあった。

 教員と学生の合計8人が前日の那覇での夕食後、2台のプリウスに分乗してこのリゾート地へ移動した。最後のコンビニでコンパ用の飲食物を買い込んで、現地に着いたのは夜の9時を過ぎていた。

 翌日案内してもらったこのリゾートの広さと美しさにはびっくりした。敷地面積は240ヘクタールもある。ゴルフコースが真ん中にあり、その周りにいろいろな施設が点在していて、最大1200人の観光客を収容できるという。まるでハワイか地中海のような景色だ。

 このリゾート地は30年前から開発されていて、これから30年がかりで完成へ向うのだという。徐々に新しい施設が、その時代のニーズに合わせて造られていくので、常に鮮度が保たれるというわけだ。こんなところは世界中にたくさんあるのだろうが、驚きは大きかった。私の海外旅行は98%が仕事で、ほとんど必ず一人旅だった。

国際会議には出席しないことにした

 国際会議に参加した後の週末に観光することもできるので、国際会議に出席するのは半分遊びのようなものだ。研究業績は、国際会議に出席しなくても、国際学術紙に投稿すればしっかり社会に認められ、社会貢献できる。だから、1993年に幹事長として主催した横浜での国際会議を最後に、もう国際会議には出席しないことにした。アメリカズカップの仕事が忙しくなったからだ。

 この17年間に国際会議に出席したのはたったの3回だけだ。アメリカズカップの仕事が終わって、少しのんびりしようと思って、イタリアのナポリで開かれる国際会議に行こうと思ったら、何とパスポートが切れていた。だから海外リゾートを見たことがない。

電力需要データを集め、最適の設計を目指す

 この沖縄のリゾートには、初回以来4回訪れることになった。このリゾートの社長Sさんは環境志向の強い方で、最終的にエネルギーと食料の地産地消を実現したいという。そこで私は、「グリーンニューディール沖縄」プロジェクトのテーマの一つであるスマートコミュニティーづくりのモデル地域としてここを選び、研究対象とすることにした。

 まずデータを集めなければならない。電力需要のデータは、このリゾート全体の2年間30分刻みのものを沖縄電力が提供してくれた。それぞれの施設建物の1日間の需要変動も完全なものではなかったが入手できた。

 もう一つ必要なのは太陽光発電量と風力発電量を予測するための日射量と風速のデータなのだ。これは那覇市のものと名護市の西側のデータを使うことにした。

 最初に行ったのは需要予測法の開発だった。各施設の需要変動は激しい。例えばレストラン棟は夜中の需要は完全にゼロになるし、客室棟も宿泊客が部屋に居るか居ないかによって階段状に変動する。そこで、すべての施設をまとめて需要予測することにした。つまり自然エネルギー発電装置と二次電池を使ってスマートコミュニティーを設計するとき、このリゾート地ではこれらの機器を集中配置するのが最も効率が良い、ということが電力需要データを見て分かったということだ。

コメント2

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手