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適切なインセンティブがない世界に優秀な人材は向わない

ロイヤリティーが知的財産の継続的な創造を促す

  • 宮田 秀明

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2010年9月24日(金)

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 コンビニでも売られている一般向け自動車雑誌の取材を受けた。「車バカ列伝」というシリーズ物に登場しろという依頼だったが、一度はすぐに断った。あまりにもくだけ過ぎてる内容が予想されたからだ。しかし、記事を書くOさんからメールと電話で再々度お誘いがくるので、秘書のKさんとAさんに相談してみたら、「いいじゃないですか、その雑誌知ってますよ。出たら買いますから」との返事。

 本当に私は東大自動車部に入部して以来、車バカを続けているのかもしれない。船は自分の仕事だからバカにはなれないが、車ならなってもいいだろう。

 取材には3時間以上かかった。私の愛車1999年製スカイラインはもちろん、助教や秘書や学生たちも登場してにぎやかな取材になった。

 最後に秘書のKさんに私の事をコメントしてもらった。結果は次のようにまとめられていた。

 「秘書のKさんSさん曰く、『いつでもどこでも、電車の中でも、立ちながらでも原稿書かれますよ。切り替えが凄くて、集中力が物凄い。普段は穏やかですが、妥協を許しませんから時には凄く厳しくて』そりゃそうですよね」

厳しい指導も時にはインセンティブになる?

 秘書の方々には本当に頭が上がらない。よく理解してくれて、本当によく支えてくれている。K秘書氏は着任してしばらくして私に言った。

 「昨日は眠れなかったです」

 私は応じた。

 「どうして?」

 「修士2年のO君とS君にあんなに厳しく指導するのを聞いていたからです」

 大学院修士課程の2年目を迎えたO君とS君が12月を迎えたときだった。修士論文の締め切りまで2カ月を切っていたのに、まだ見通しがついてなかった。原因は研究テーマが難しすぎたこともあるが、彼らが努力不足だったこともある。できれば言いたくないのだが、最もヒドい言葉はこんな感じだった。

 「○○君、ここは幼稚園じゃないからね。小学校でもないからね。勉強時間を今の3倍にしないと卒業できないでしょうね。1日24時間あるからね。1日15時間は勉強できるでしょう」

 信頼関係を無くさない範囲で、こんな厳しいことを言わなければならないときもある。

 こんな会話をそばで聞いて、着任したばかりのK秘書は眠れなかったようなのだ。しかし、さすがに2年近くもたつと私の教育テクニックに驚くようなことはなくなったようだ。

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