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今必要なのは「挑戦屋」の心意気

「創造」とは「イノベーション」である

  • 宮田 秀明

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2010年10月15日(金)

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 ビジョンを持って、創造に挑戦したい。

 惜しくもこの5月に亡くなったウェザーニュース社の石橋博良会長とのお付き合いは、この5、6年だけのことだったが、なぜか波長が合った。時々、B to Bの新しいビジネスに対するアドバイスを急に頼まれることが何度もあった。いちばん急だったのは去年の秋のことだった。明日行われるユーザーの会議に来て、レクチャーしてほしいと言うのだ。ユーザーは海運業界だから私が用意できる内容はあったし、偶然なのだが、時間をつくることができた。

 天気予報会社は情報をビジネスにする会社である。気象という情報は個人にとってもビジネスプレーヤーにとっても価値があるのだが、B to Bのほうが可能性が大きいだろう。

 3年半ぐらい前、当時の石橋社長に呼ばれてウェザーニュース社を訪れた。新しいサービスを始めたいと言うのだ。同社は既に、世界中の船に気象予報するサービス「ウェザールーティン」を行っていて、世界中のコンテナ船の70%が顧客になるほど成功した。「ウェザールーティン」は安全な航海のためのサービス。これに加えて、船の経済性を高めるためのサービス「フューエル・ルーティン」を考えているというのだ。燃料費を最小にするために、広い海の中で最適な航路を選ぶことを支援するものだ。

 海浜幕張にある本社を訪れて、4~5人の中心的な方々と議論した私は断言した。

 「すぐ始めるべきです」

 それから1年、船の技術に詳しくない社員の方に、毎月コンサルティングするようになった。そしてこのビジネスは、私が予想した通り成功ビジネスに成長しつつある。私も少しだけ貢献したのだが、創造に挑戦する石橋さんの情熱のほうがはるかに大きかった。

 彼となにか波長が合ったのは、石橋さんがビジョンを持って気象ビジネスの創造に挑戦していたからだと思う。亡くなってからそのことを認識した。

創造への挑戦はイノベーションへの挑戦である

 「創造に挑戦する」ということは「イノベーションに挑戦する」ことと言い換えてもいい。今から33年前、東大の助手になったとき、研究は創造への挑戦だという思いを新たにした。そうでもない例も多いのだが、一応日本の頭脳のトップに居ることになっている。東大の教員が創造へ挑戦することは当然のことと思った。そのころ、イノベーションという言葉を聞くことがなかったが、イノベーションに挑戦することが与えられた仕事なのだ。

 イノベーションには5種類がある。要素技術によるイノベーション、設計や生産のプロセス改革によるイノベーション、新商品開発によるプロダクト・イノベーションそしてグーグルのビジネスのようなビジネス・イノベーション、そして最後はシステム・イノベーションである。

 東大に戻った私が最初に行った研究はプロセス・イノベーションだった。船の形を設計するプロセスを進歩させたのだ。コンピューター・シミュレーションによる船の形の設計法を世界で初めて実用化させたのは私と学生たちだった。コンピューターサイエンスの仕事はけっこうきつい。プログラミングは精神的にきつい仕事だ。小さなミスも許されない。しかし、一方でプログラミングは、論理力を養う良い教材でもあった。

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