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今こそブレークスルーが求められている

「CO2の排出量を30%以上削減する道が確信できた」

  • 宮田 秀明

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2010年12月10日(金)

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 「もう大丈夫です。先に進めましょう」
 2006年9月、私は出版取次会社のI専務に話した。
 彼は答えてくれた。
 「先生から、初めて、自信のある言葉を頂きました。」

80万に及ぶ多種類の商品を毎日個別管理

 その2年前の2004年9月に、返本率が40%にもなってしまった書籍ビジネスを改善する研究開発を依頼された。数カ月の調査解析作業を終えて、本格的に取り組み始めたのは翌2005年の3月だった。以来1年半、学生たちとデータマイニングやシミュレーションを繰り返し、ようやく新しいビジネスモデルを具体化することができた。情報統合と販売予測をコアの技術にして、80万に及ぶ多種類の商品を毎日個別管理する情報システムを作り上げた。

 1年半から2年かけて、研究開発を本当に集中して進めていけば、大きなブレークスルーを獲得することができる。

 この書籍ビジネスの改革プロジェクトは、それから丸4年たった今年、ようやく実装準備が終わって、もうすぐビジネスに適用する。

 研究開発の段階は、研究・開発・実証・普及の4段階がある。開発の段階で大きく前途が拓けたのが2006年9月で、その後書店や出版社で実証実験を実施した。現実のビジネスに展開し、普及させる段階で最も長い時間が必要だった。

 電子書籍への流れも強いが、本が無くなることはないだろう。多品種個別管理システムの普及に加速をつけて、早く返本率を半減させたいと願っている。

矩形の船体で「傾いて走る」壁を突破

 アメリカズカップのときもそうだった。本格的に開発を始めたのは、1996年の1月。1998年の初めには、ブレークスルーした新船型に到達していた。船尾を極端に細くして、船体の断面形状は、全長にわたって箱のような矩形にした。全く革新的な船体形状だった。

 2回前の大会のために設計した船は傾くと遅くなった。だが、1回前の大会用の船は、傾いても同じ速度が出た。ところがこの新しい形状の船は、傾いたときのほうが速くなる。ヨットレースでは、風上に向かって傾いて走るモードでの性能が勝敗の7割を決めると言われていたから、この形状の発見は大きかった。

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三品 和広 神戸大学教授