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課外活動が「経営力」を高める

  • 宮田 秀明

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2010年12月17日(金)

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 今の日本の課題は、経営力を高めることだ。国も企業も大学も、経営力が低すぎると思う。例外がなくもないが、例えば菅直人首相の経営力にも、有力大企業の経営力にも、国際競争力があまりないと思う。経営力を高めるためには、経営力を身に付けるための教育が必要である。たいした例ではないのだが、私のケースを例題にしてみよう。

 中学2年のとき、私は柔道を始めた。友人のE君のお母さまの勧めだった。週2回、弟と2人で松山東警察署の道場に通うことになった。当時は水分補給という習慣がなかったから、急いで帰宅して水を飲むまで水分欠乏状態が続いた。辛かった。夏は畳の上にポタポタと汗が落ち続けるのが柔道の練習だ。

夏は「水泳部」になる柔道部

 学校は私立の中高一貫教育校に通った。柔道を始めて数カ月がたったころ、柔道を部活として行う決心をして、部長の高校2年生のところへ行った。9月ごろだった。入部を申し込むと、意外な返事が返ってきた。

 「今はやってないよ。今は水泳部になっているから、涼しくなったら来てよ」。

 私はこのグウタラ柔道部に入部した。

 中学1年生から高校2年生までが一緒に柔道の練習をするのはなかなか難しかった。小学校を卒業したばかりの子供のような体の生徒から、ほぼ完全に大人の体になった大男もいる。しかも道場が無かったから、体育館の片隅にビニールでカバーした畳を2段に敷いて練習を始める。畳がずれると、できた隙間に足の指が入ってとても危険だった。

 高校1年の終わりになって、私が柔道部の部長になることになった。順当ならば、その役目を担うはずの同級のI君が、来期の生徒会である役目を担なうことになったからだ。生徒会長に選任されたO君の要望だった。

 夏に水泳部に早変わりするのを止めさせて、入部以来ひたすら真面目に練習している私に役目が回ってきたのだ。私の真面目さがそうさせたのだろう。

 部長になった私は、顧問のK先生にお願いした。
 「部室が欲しいのです。使われていない木造校舎はどうでしょう」

 K先生は東大柔道部出身の漢文の先生で、戦時の日本刀による白兵戦の話などを授業中にされる怖い先生だった。

 昭和28年に設立された私の母校は、カソリックのドミニコ会が経営するもの。女子専門学校から譲り受けた木造平屋の校舎での教育からスタートした。私が高校生になったときは、それから10年近くがたっていて、立派な校舎が建設されていた。木造校舎は校庭の隅にひっそりと残されていた。

 比較的簡単に私の願いは叶えられて、木造校舎の一室が柔道部の道場になった。天井が低くて、天井からぶら下がる蛍光灯に、背負い投げを打たれた部員の足が当たるかと思うくらいだった。幸い、そんなことはなかったが。

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