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私はこうして英語を訓練した

教育の原点は厳しい訓練だ

  • 宮田 秀明

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2011年1月28日(金)

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 日本の英語教育は進歩しているのだろうか。疑問に思うことが多い。ここ数年、私の研究室には帰国子女が多かったので、英会話のうまい学生も居た。あるとき、行きつけの舶来居酒屋で、帰国子女の4年生N君に言ってみた。

 「本当に英語うまいの?」
 彼は答えた。
 「じゃ、ちょっと英語で話してみます?」

 それから20~30分本当に英語でしゃべってみたのだが、何の違和感も無かった。何をしゃべったのか全く覚えていないのだが。

 しかし、こんな例は珍しい。総じて大学生の英語力は低い。特に、論理立てて英語の文章を書くとか、論理をぶつけ合うような議論をする力が弱い。これは英語に限ったことではない。日本語でも同じだ。ゲームからパワーポイントまで、画像重視、感覚重視の世界が学生たちの論理力を低下させているように見える。

 学生時代にいちばん勉強しなくてはならないのは、数学と英語だと思う。数学は、論理力だけでなく、モデルの表現を学ぶためにも大切だと思う。大学教員になってから最も勉強したのは応用数学だった。流体力学の難しい現象を説明し工学に役立てるには、応用数学の力が不可欠だった。コンピューターを駆使する数値力学もその延長線上にあった。国際会議の場で、「あなたは応用数学の出身ですか?」と聞かれたこともあった。

 英語はインターナショナルな研究活動の中で、コミュニケーションを取るための必須の道具。もう一つの大切な側面は、英語という言語が持つ明解な論理構成だ。日本語にはあいまいさがつきまとい、それを何となく容認してしまうところがある。「あうん」の呼吸はインターナショナルには通用しないのに。

 大学生の文章力というか論理力が低下するのに伴って、大学生の書く文章に、主語や動詞が欠落しているものがあふれている。若い方々のために、私の英語の訓練の経験をご紹介しよう。もちろん、若いときの話だ。

大事なのは発音、覚えること、そして…

 私の友人の中に2人だけ小学校から大学まで18年間同じ学校だった人が居る。医者になったE君と弁護士になったK君だ。愛媛大学付属小学校、私立愛光学園、そして東大だ。E君は私と同じ長男だったが、お互いの弟妹も同じ学年で同じ学校のときが多かったから、家族ぐるみの付き合いが長く続いた。

 中学2年の終わりの春休み、関西旅行を提案してくれたのはE君のお母さんだった。中学2年生3人が、大阪・神戸2泊3日の旅をした。E君の親戚と私の神戸の叔父を頼って行った。それまで、進学校に入学しながら、ブラブラと中学時代を送っていた私には、世界が開けたような気がした。世界の広さが私に刺激を与えてくれたという感覚だった。

 中学3年生になって、またE君のお母さんから英会話を勉強する提案をもらった。先生は、米国在住の日本人宣教師の松田一郎さんという方だった。E君と、ある県立高校生と私の3人が、週2回1時間ずつ、英会話の指導を受けるようになった。松田さんは忙しかったので、ほとんどは彼の妻であるドイツ系アメリカ人のローズマリーさんに教わった。日本人と結婚しているのだが、日本語はほとんど完全に話せない方だった。

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