• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

沖縄でEVレンタカーサービスが始まった

沖縄EVタウン構想のスピード感に感動

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2011年2月18日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 沖縄で2月1日、電気自動車(EV)によるレンタカーサービスの出発式が開催された。那覇空港の南方のレンタカーステーションに220台の日産「リーフ」が並べられ、その前で沖縄のビジネス界、行政の方々、本土からの方々が集ってEVレンタカービジネスの門出を祝ったのだった。リーフは、ニッポンレンタカー、日産レンタカー、オリックスレンタカーに納車されたものだ。

 去年の段階では納車が間に合うのかどうか、少し不明なところがあった。このためセレモニーの準備が遅れたようだが、当日は、途中から晴天にも恵まれ、出発式は盛り上がった。

 沖縄EVタウン構想を企画立案したのは、2009年の5~6月だったから、1年半で開業に漕ぎつけたことになる。このスピードの速さは立派なものだと思う。220台のEVを目の前にして、ちょっとした感慨を覚えた。これからもまだまだ苦労が続くだろうが、そのまま大きく羽ばたいていくような気がした。このスピードは、沖縄の経済界の健全さと力強さと強いリーダーの存在がつくったものだと思うからだ。

日産とトヨタは環境対応車事業も迅速に決断した

 日産の「リーフ」が開発から量産に至るまでの過程にもスピードを感じた。2008年4月にEVを経営の3本柱に据えた経営者の決断は速く、日産の社員の中にも驚いた方がいたにちがいない。そして翌年8月には試作車を披露し、その1年後に量産を開始した。

 EVの量産を始めるまでに、リチウムイオン電池の量産に成功しなければならなかったはずだ。あまり知られていないことだが、日産は10年前にリチウムイオン電池を使ったハイブリッド車「ティーノ・ハイブリッド」を100台だけ販売した経験がある。「ティーノ」をベースにしたモデルだ。これが役立ったのかもしれない。追浜工場におけるガソリン車との混流組み立て生産など、ほかにも様々な関門をくぐり抜けてきたはずだ。

 トヨタのハイブリッド車「プリウス」の開発期間もたった3年だった。量産初期には大きな問題も発生したようだが、結局、最もたくさん売れる車種にまで育てた。

 スピードを高めるとリスクも高くなる。しかし、リスクをおもんばかってスピードを遅くする、つまり意志決定や行動を遅らせる事の方が、リスクが高いことも多い。

 正しい技術経営戦略さえあれば、という前提が必要だが、日本の自動車産業の力は健在である。

課題の低速充電器もすぐに普及するだろう

 沖縄には充電サービス会社AECが設立されている。同社はこの1月に、本島の17カ所とレンタカー会社の3営業所に合計28基の急速充電器を設置済みである。あるレンタカー会社は、空港近くの営業所をEV専用営業所にして急速充電器2基と低速充電器6基を設置した。低速充電器は単なるコンセントと言っていいものだから、新規に工事しても、1基当たり3万円くらいしか費用がかからない。

 ホテルや観光地に置く低速充電器が、14カ所に各2基しかないのがスタート時点での課題だ。しかし、低速充電器は安価なものだから、この課題は急速に改善されるだろう。

試作車に比べて足回りと操縦性能が向上した

 1年半前に、追浜で試作車には試乗したことはあったのだが、量産された「リーフ」は見るのも乗るのも初めてだった。

 試作車と基本的な変化はないのだが、すべての部分を大きく改良しているようだ。少し重めの車重に合わせて16インチのホイールに幅広の少し偏平のタイヤをはいているし、ドアの開閉音から車体剛性の高さも分かる。

 インパネには残り走行可能距離が表示されるし、ナビには最寄りの充電スタンドとそこまでの距離を表示する。2月1日の時点では、日産のカーディーラーに設置されているものしか表示しないが、AECの充電スタンドの情報も近いうちに追加するそうだ。

コメント0

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

プロフェッショナルとして、勝負どころで安易に妥協するなら仕事をする意味がない。

手嶋 龍一 作家・ジャーナリスト