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フェイスブック係を作る市長

最終回:変化の先では何が起きるのだろうか?

2011年3月23日(水)

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 佐賀県武雄市は4月1日、企画課、広報課、市民恊働課などを統括する部を創設する。名称は「つながる部」。その下にフェイスブック係を置き、同日、同市のファンページを正式にオープンさせる。主導するのは市長の樋渡啓祐さんだ。

 樋渡さんは、2006年に市長に初当選する前からブログ(現在のタイトルは「武雄市長物語」)をほぼ毎日更新し、2009年にツイッターを始め、翌年には市の事務系職員全員にアカウントを配布しつぶやきを促すなど、公私ともに、新しいITサービスを積極的に活用してきた。この流れだけを見ると、今、このタイミングでフェイスブックを始めるのは、さほど不思議ではない。

 しかし、IT企業でもない地方の一自治体が、ここまでしてソーシャルネットワーク化を突き進むのはなぜか。樋渡さんは、ここに将来の市のあり方を大きく左右する可能性を見出している。樋渡さんにその行方を聞いた。(聞き手は片瀬京子=ライター)

ツイッターとフェイスブックを使い分ける

――フェイスブックは、既存のホームページ、それから市長や職員のツイッターとは、どうやって使い分けるつもりですか。

樋渡 果たす役割がそれぞれ異なると思っています。まずホームページは、市民が誰でも簡単にアクセスできる場です。しかし情報を提供する側から言うと、例えば僕が書き込むことはできません。HTMLが分かりませんから。

 その点、ツイッターは手軽です。ですから、両方を連動させて、ホームページに僕や職員のつぶやきを表示させることを考えています。また、フェイスブックへの動線となる「いいね!」ボタンもホームページに設けます。個別の政策に賛同してくれる人に、そこを押してもらうためです。これにより、それぞれの政策への、市民の期待度が分かります。もちろん、「いいね!」ボタンを押すには、フェイスブックへの登録が必要になりますが。

武雄市の樋渡啓祐市長(写真は高口 裕次郎)

――賛否を計るだけなら、従来のホームページでも可能です。インタフェースが分かりやすいとは言い難いフェイスブックに誘導するのはなぜでしょうか。

樋渡 「いいね!」に象徴されるように、フェイスブックのいいところは、賛同してくれる人の数と、その属性が分かるところです。どこに住んでいる、何歳の人が、どの政策に賛成しているのか。これは貴重な情報です。

 僕らが欲しいのは、「どんな人がどんな政策が求めているか」という情報です。「あれは不要だ」「必要ない」という声よりも、「必要」「欲しい」という声を聞きたい。その政策から実行していけばいいからです。また、参加へのハードルが比較的低いブログやツイッターではなく、フェイスブックでコメントをする人には、それなりの覚悟や情熱があるはずです。

 先日のフェイスブック講習会の現場でも、それを強く感じました。参加者は、匿名の傍観者でも評論家でもない。実名で、責任ある主体として行政に関わろうとしている人ばかりでした。

 先日のフェイスブック講習会の現場でも、それを強く感じました。参加者は、匿名の傍観者でも評論家でもない。実名で、責任ある主体として行政に関わろうとしている人ばかりでした。

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「フェイスブック係を作る市長」の著者

片瀬 京子

片瀬 京子(かたせ・きょうこ)

フリーライター

1972年生まれ。東京都出身。98年に大学院を修了後、出版社に入社。雑誌編集部に勤務の後、2009年からフリー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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