• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「計画停電」を地産地消電力システム構築の契機に

節電に加えて、電力需要の平準化が必要

  • 宮田 秀明

バックナンバー

2011年3月25日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 日本は世界一停電率の低い国だった。ところが関東で「計画停電」という異常事態が常態化し始めた。大きな自然災害のせいではあるが、ほんの少し前まで誰も予想できなかったことだ。

「計画停電」を綱渡り的に行っているから、色々な支障が発生している。3月17日の夕方は、冷え込んだこともあって、予想以上の電力需要があった。政府があわてて節電警告を発したので、東京にある事業所の多くは午後5時に仕事を中止して社員に帰宅を促した。一斉の帰宅で交通機関は激しいラッシュになった。

 おかげで東京大停電は避けられたが、こんなパニック状態が日常化しては、関東圏の経済活動が低下し、日本全体の経済に好ましくない影響を及ぼしかねない。

 電力供給量を増加させるためには柏崎刈羽の原子力発電所の再開を早めること、石炭、LNG、石油の3熱源による火力発電所の稼働率を上げることが考えられるが、限界があるだろう。新たに発電所を建設するには少なくとも3年程度の年月が必要になる。発電量を増やして「計画停電」を回避するのは難しいのが現状ということになる。

電力需要には主に3つの変動がある

 もう一つの道は電力需要(消費)の抑制を計画的に行うことだ。

 電力需要には主に3つの変動がある。春夏秋冬の季節変動と、土日祝日に需要が落ち込む週次変動、そして昼夜変動である。これらを平準化する必要がある。

 季節変動について、関東地方で電力需要が最大になるのは夏である。数年前、地震で柏崎刈羽の原発が止まった夏の8月20日の午後2時半ごろ、東京は停電の一歩手前の状態に陥った。次に電力需要が大きいのは暖房を使う冬である。春と秋は需要が減るので、日本の年間電力需要は、サインカーブが2つあるようなグラフになる。温暖な沖縄では冬の暖房需要がないから、本土と違って冬の山がない。

 土曜、日曜、祝日に需要が少なくなるのは事業所が休みになることがいちばん大きい。だから、少なくとも3月の時点では「計画停電」を休日に行う必要はない。

 昼夜変動も大きい。需要が最小になるのは朝4時ごろで、最大需要の4~6割ぐらいにまで落ち込む。夜8時ごろから朝4時ごろまでは電力需要が単調に減少していくので、この時間帯に「計画停電」する必要はない。

コメント5

「宮田秀明の「経営の設計学」」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授