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皇后さまに諭された

学士院賞・恩賜賞の授賞式で己を振り返る

  • 宮田 秀明

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2011年7月15日(金)

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 皇后さまに軽く叱られてしまった。
「お歳を取っても、働きたい方もいらっしゃいますからね」

 6月20日に学士院賞・恩賜賞の授賞式があった。私は明治44年の創設以来169人目の恩賜賞受賞者で、681人目の学士院賞受賞者だった。

天皇・皇后両陛下にご進講

 午前中、上野の杜の学士院で授賞式があった。授賞の前に、天皇・皇后両陛下に対して、9人の受賞者が1人当たり5分の持ち時間で研究内容をご説明する場があった。

 9人の専門分野はあまりにも広範囲だから私にもほとんど理解できない。だから「この45分間は、両陛下は公務とはいえ大変な時間なのだろうな」と想像していたら、全く違った。両陛下は興味津々といった感じで楽しそうに受賞者と質疑をかわされた。特に宗教・文学・歴史の分野に対しては、造詣が深くて、私には理解できない議論をされているのに驚いた。

 唯一の例外は数学の分野だった。受賞者の最年少、37歳の京大の望月拓郎准教授に陛下は聞いた。
 「これはコンピューターによって答が得られるのですか?」

 望月先生は簡単に答えた。
 「私はコンピューターにできないことを研究しています」

 私の横に居た川島待従長が私に言った。
 「毎年、数学の分野だけは難しいんですよね」

 私の番になった。ご説明の最後に三陸の被災都市を環境未来都市にする社会システムデザインを少しだけご説明した。陸前高田市を例題にして、約3平方キロの農地を300メガワットのソーラー発電基地にする案を説明したのだ。

 そして余計な事なのだが、
 「現在の農業就業者の平均年齢は69歳ですから、産業として成立させるのは難しいです。ソーラー発電基地にするのもいいと思います。地元次第ですが」
と言ってしまった。300メガワットのソーラー発電基地は世界最大規模なので、この規模のものが実現できれば日本の社会システム構築力を誇れると思ったからだ。3月以来3カ月間、そのためのシミュレーションを重ねてきた。

 この時は、皇后さまからは何もお言葉を頂けなかった。

目線の低い心の優しさに降参

 午後になって、宮中で両陛下が主催される茶会に招かれた。これは宮殿の中で軽い昼食を頂きながら、両陛下や秋篠宮両殿下などと歓談する場だった。

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