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陸前高田市と大船渡市に復興プランを提案した

改めてシンクタンクの重要性を実感

  • 宮田 秀明

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2011年8月5日(金)

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 大地震から4カ月たった7月12日、ようやく陸前高田市と大船渡市を訪れた。東日本環境防災未来都市研究会という私たちのシンクタンクの存在を知っていただいて、復興プランの一例を紹介するのが目的だった。当初は陸前高田市だけを訪問して日帰りする予定だったのだが、大船渡市の市長から電話を頂いて、大船渡市も訪れることになった。

 三陸地方を訪れるのは5度目になる。これまでは遊び目的だった。最初は大学2年生の時で、自動車部の東北遠征だった。約20年前には、研究室の合宿で平泉と気仙沼に行き、気仙沼大島の民宿に2泊した。合宿に参加した皆がおみやげに買い求めたのは、生きたホタテやウニだった。帰りの車のトランクは発泡スチロール製のトロ箱でいっぱいになったのを覚えている。

陸前高田市を三陸の発電基地に

 仕事で訪れるのは初めてだ。

 水沢で東北新幹線を降り、レンタカーを借りて、ちょっとした山越えをして陸前高田市へ向かった。気仙川沿いに南下すると陸前高田市に入る。被災地は気仙川沿いに東側に広がっているので、陸前高田市の中心に近づく前に被災現場を目にすることになる。3.11からもう4カ月もたっているので、ガレキの整理はかなり終わっている状態だった。

 だから高田松原を前縁とする平地部分は広大な更地のようになっていた。この更地の海岸沿いを国道45号線が走る。驚いたことに、地盤沈下によってこの道がほとんど海抜ゼロメートルだった。陸前高田市では、約6平方キロメートルに及ぶ海抜ゼロメートルの地帯をどのように利用するかが復興テーマの中心になるだろう。

 陸前高田市の平地部の周りでは高台地区の土地利用が進んでいた。海抜40メートルの高さにある鳴石エコタウンは中心的な存在だ。実際、太陽電池を屋根に備えた戸建て住宅などもあって、近代的な住宅地が形成されている。もちろんこの高台地区は津波の被害を受けていない。市役所も被災したので、市役所は鳴石エコタウンの中に仮設されたプレファブ建物の中で機能を回復しようとしていた。

 私たちはその仮設の市役所で、復興に関係する一つのプランを戸羽太市長に説明し、私たちのシンクタンクが復興支援できることをお伝えした。

 陸前高田市は、広い平地を持つ。その土地面積を利用して三陸の発電基地となるメガソーラー発電所を設置して、経済基盤とする案を提示した。医療福祉や観光などとも組み合わせる必要があるのだが、少子高齢化の進む三陸の都市だからこそ、強い産業基盤を再構築しなければならない。成立しそうな産業の一つが自然エネルギー発電事業である。

大船渡市の復興には東北リチウムイオン電池工場

 陸前高田市を出て、車で20分ぐらい北上すると大船渡市の市役所に到着した。大船渡の市役所は高台に位置しているので被災していなかった。

 大船渡市は陸前高田市と違って製造業の町である。太平洋セメントの工場やプライウッドの工場などがある。これらの製造業がこの地で再興するかどうかがこの都市の命運を握ると言ってもいいだろう。経済基盤が製造業である場合の復興モデルが求められる。

コメント4件コメント/レビュー

失礼な言い方になるが、シンクタンクからの個別私案(各論)をそのまま採用することはできるのか?シンクタンクや行政から、複数の相反する案が出たとき、誰がどうやって判断するのか?復興構想会議は中小的な文章しか出していないので、各論が乱立した場合に調整、決断する術がないのが問題である。各論を示すより先に、基本戦略・方針を決めるべきである。(2011/08/08)

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いただいたコメント

失礼な言い方になるが、シンクタンクからの個別私案(各論)をそのまま採用することはできるのか?シンクタンクや行政から、複数の相反する案が出たとき、誰がどうやって判断するのか?復興構想会議は中小的な文章しか出していないので、各論が乱立した場合に調整、決断する術がないのが問題である。各論を示すより先に、基本戦略・方針を決めるべきである。(2011/08/08)

東北復興のゴールのビジョンが無い。(2011/08/06)

失礼かもしれないが、人も金も設備もない地方の被災地の復興を、税金でのほほんと暮らす東京の大学の方たちが担おうというのは少し荷が重過ぎると思う。地方からの仕送り(人、物、金)無しで東京がやっていける仕組みを作ってからにしていただきたい。地方が苦しいのは、何の見返りもなく(人、物、金)が東京に取られていってしまうからです。この仕組みがあるかぎり地方の復興は持続できないのです。(2011/08/05)

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