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東北復興に悩む夏~言うは易く、行うは難し

プロジェクトに臨んで考える2つの重要なこと

  • 宮田 秀明

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2011年8月26日(金)

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 東北復興をどんな形でお手伝いすればいいのか、悩みは深い。プロジェクトマネージャーまたはプロジェクトプロデューサーを自認する私だが、このテーマは重い。

 4月に「二次電池社会システム研究会」の中に「復興分科会」をつくった。それまでは、「二次電池の定置利用分科会」と「二次電池の社会財化分科会」の二つを中心に運営する予定だったのだが、大幅な修正を行うことにした。

 その後に、「東日本未来都市研究会」を設立。二次電池普及プロジェクトは東北復興プロジェクト対応へ大きくシフトしたことになる。

言うは易く、行うは難し

 私たちだけでなく、東北復興に手を差し伸べたい人はたくさんいる。そんな思いを結集して、本当の復興プロジェクトを企画する段階に達したようだ。

 「単なる復旧ではなく、復興だ」
 「土木建設型だけではだめだ」
 「自然エネルギー利用を取り入れるべきだ」
 「農業も水産業も日本の手本になるような形に再生するべきだ」
 「世界に誇れる復興ができなければ、第2の敗戦だ」

 色々な人がほとんど異口同音の意見を言う。しかし、こんなことを実際に実現するのは容易ではない。

 主な被災県である岩手、宮城、福島の3県事情はそれぞれかなり違う。私たちが最初にお手伝いしたいと考えている岩手の三陸地方と、他の2県や岩手の内陸地域との違いは大きいようだ。少子高齢化がいちばん進んでいるのはこの三陸地方だ。東北自動車道や東北新幹線の通る東北の中心地帯からは山越えしないと行けないから、避地と呼ぶのがふさわしいかもしれない。

 環境未来都市のモデルをつくって日本や世界に広げるのは、間接的に大きな効果を生み出しそうなので、最も望まれる復興プランだろう。しかし、これらの市町村には、たくさんの市民がいる。この市民に対して良いことができなければ、環境未来都市は上滑りして失敗してしまうだろう。復興プロジェクトと地元市民の幸福とがWIN-WINの関係をつくることが最も大切なことなのだと思う。

 思えば、政治や行政は大変難しいことだ。全体最適と部分最適の2つを同時に実現しなければならないのだ。国民の一人ひとりに満足してもらいながら、国の進歩という全体最適を実現しなければならない。一人ひとりの市民を全部満足させることは難しいから、色々な妥協をしながら、少なくとも50%以上の個人に満足を与え、全体としての進歩を実現する――これが政治・行政だと思う。難しいことなのだが、これを実現するのがマネジメント力と経営なのだ。

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