• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

市民に「暮らしやすい」と実感してもらう

横浜市長 林文子氏インタビュー

  • 日経BPクリーンテック研究所

バックナンバー

2011年10月20日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 都市の利便性を高める「スマートシティ化」という世界の流れを、日本はどのようにつかむべきか。3000兆円を超える市場に、どのように取り組むべきか――。こうした疑問を解消していくためには、世界の知見を集結する必要がある。

 この目的で産業界が国際会議&展示会「Smart City Week 2011」を立ち上げた。

 開催に先行して、スマートシティの世界動向をまとめていく。第6回はスマートシティに積極的に取り組んでいる横浜市の林文子市長へのインタビューである。

―― 最初にスマートシティに関する横浜市の取り組みをお聞かせください。

横浜市長 林文子
1946年東京都生まれ。東京都立青山高等学校卒業。東洋レーヨン(現東レ)、松下電器産業(現パナソニック)など勤務の後、77年ホンダの販売店に入社。87年BMW東京事業部(現BMW東京)入社。その後ファーレン東京(現フォルクスワーゲン東京)代表取締役社長、BMW東京代表取締役社長、ダイエー代表取締役会長 兼 CEO、東京日産自動車販売 代表取締役社長などを歴任。2009年8月から現職。2004年ウォールストリートジャーナル紙「注目すべき世界の女性経営者50人」、05年米フォーブス誌「世界で最も影響力のある女性100人」、06年日経ウーマン誌「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2006」キャリアクリエイト部門1位、ハーバードビジネススクール女性経営者賞、08年米フォーチュン誌「世界ビジネス界で最強の女性50人」などに選出される

林:横浜市は開港から152年が経ち、370万人の大都市に発展しました。この間には、関東大震災、空襲などがあり、例えば海沿いの山下公園は瓦礫の埋め立てでできています。都市化していく中で、市民の力で作り上げてきた都市です。近年、横浜市は、急激な都市化に伴う様々な問題を解決し、また環境に配慮した都市づくりを行っています。

―― 横浜市はスマートシティに最も積極的に取り組んでいる都市の1つです。

林:横浜の目指す「スマートシティ」の取り組みは、スマートグリッドなどのエネルギー分野の新技術だけで造る未来都市ではありません。ゴミの削減や下水処理の取り組み、交通など、街全体が環境に配慮し、そこで暮らす人々に安全と安心を提供することで、「選ばれる街 横浜」を具現化することを目指しています。

 市民に「暮らしやすい」と実感してもらう、これが横浜の目指すスマートシティです。横浜市の持っている社会インフラの技術や街づくりのノウハウを活用して、新興国の都市化に伴う環境などの課題の解決を支援したり社会インフラを整備したりする。それとともに横浜市の経済の活性化を両立していきます。

 その結果、横浜がアジアの中でモデル都市として選ばれるように、全力を尽くしていきます。つまり、「スマートシティ」を目指すということは、アジアにおける横浜のプレゼンスを高めていくことにつながります。

―― 既に成果がいろいろ出ているようですね。

日本で唯一「Eco2 Cities」に選ばれた

林:「G30」の合言葉の下、横浜では家庭や事業所から排出するゴミを30%削減しようという活動を展開してきました。その結果、2001年から2009年にかけて42.2%削減しました。目標を5年前倒しでの達成です。市民、事業者、行政の3者が共同で行った最高の例ですね。

 現在は「ヨコハマ3R夢(スリム)プラン」を策定し、G30の次のステージに挑戦しています。リユース、リデュース、リサイクルの「3R」を推進し、特にリデュースの取り組みを進めています。

 2008年7月には政府の「環境モデル都市」に選定され、低炭素社会に向けて国際社会を先導していく役割を担いました。

 世界銀行からは、G30を含む数々の取り組みに関して、「Eco2 Cities」に日本で唯一、選ばれました。環境に配慮しつつ、持続的経済成長をするEcology×Economyの都市として高く評価していただきました。

―― 2010年には、経済産業省の次世代エネルギー・社会システム実証地域に選定されました。

林:実証実験を進めるにあたり、民間企業と連携して立ち上げた「横浜スマートシティプロジェクト(YSCP)」は、いま、非常に力を入れているプロジェクトです。CO2の大幅削減と再生可能エネルギーの大量導入を目的としています。

 CO2もエネルギーも見えない存在ですが、それを「見える化」するためにビルや家にはBEMSやHEMSを入れます。今回の実証実験は、とても挑戦的な取り組みです。通常、スマートシティというと更地に新都市を作り上げていきますが、既に存在するビルや家にBEMSやHEMSを導入することによってエネルギー効率を高めていこうとしているのです。

―― 横浜の持つ知見やノウハウを、世界にどのように伝えていきますか。

コメント0

「新スマートシティ宣言」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人は何か自信を持って誇れるものを持っているはずです。

為末 大 元プロ陸上選手