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「強いリーダー育成塾」をスタート

リーダーシップとマネジメント力の両立が大事

  • 宮田 秀明

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2011年10月21日(金)

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 先週生まれて初めて盛岡を訪れた。「大震災における高齢者医療・介護のあり方―復旧、そして復興へ―」というシンポジウムに出席して、気仙広域連合における画期的特区事業というパネル・セッションでお話するためだ。東北復興のお手伝いを始めてから、なぜか、医療・介護関係の団体を通しての人の輪が広がっている。私には珍しいこんな分野の会への出席となった。

 この時、私の隣に座ったパネリストは大船渡市長の戸田公明さんだった。お会いするのは7月以来5回目になる。旧気仙郡の復興をお手伝いすることが決まれば、これからも長いおつき合いになるだろう。

 このシンポジウムで戸田市長がお話になった復興計画はたいへん論理的で整然としていた。

 まず津波について。今回のような100年に一度の超大型についてはハードとソフトで対応する、それに準じるクラスに対してはハードで完全に対応するのだ。経済合理性のない超大型の防波堤は造らないというのが岩手県の決めたガイドラインである。100年に一度の超大型津波が来て、新設する防波堤を乗り越えた時に備え、予めシミュレーションして決める浸出域への居住を事前に制限する。想定される浸出域に住んでいる方々を説得して高台に移っていただく作業がいちばん大変そうだ。

 こうして更地になる浸水可能域は50ヘクタールぐらいになるようだ。この土地の利用方法は色々ある。メガソーラー発電所を建て電気エネルギーの部分的な地産地消を実現することもできる。大規模なリチウムイオン電池製造工場を建設することもできる。被災地での会社設立や工場の建設に対して、国が様々な支援を計画している。被災地での新たな企業立地に対する補助や5年間の法人税非課税などの優遇税制である。

 どの被災地でも同じだが、最も大切なのは雇用を創出することである。どんなに美しい街を再興しても、雇用がなければ人を引き留めておくことはできない。戸田市長は7月にお目にかかった時から、そのことにいちばん心を砕いておられるように見えた。

 被災市町村の首長の方々は苦労を重ねておられるだろう。「こんなタイミングで首長になったのは何かの運命だろう」と思うこともあるだろう。戸田市長も、大震災の4カ月前の2010年12月に初めて市長になられたのだそうだ。

強いリーダー育成研究会が発足

 私がこう言うのは失礼かもしれないが、復興プロジェクトにおいて最も模範的なリーダーシップを発揮されている首長のお一人が戸田市長だと思う。

 強いリーダーの出現が今日ほど望まれている時代はないかもしれない。短い任期で首相が次々と替わり、政治のリーダーシップが見えてこない。原発事故対応に代表されるように行政のリーダーシップも国民の失望を招いている。企業経営でも、強いリーダーシップを発揮する経営者が少なく、意思決定をのびのびにしたり、リスクを避けることに究々としたりしているように感じる。そう感じるのは私だけだろうか。

 ある仲間の会合でこんなことを話していたら、強いリーダーの育成を実際の活動に移していこうという話になった。私は東北関係の仕事で多忙を極めていたので、少し腰が引けていたのだが、私が何も協力しないうちに一般社団法人「強いリーダー育成研究会」が設立され、シンポジウムと育成塾を実行することになってしまった。

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