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今こそ自己本位~グランドデザインはあなたが描く(4)

全体像を描く前提は「こうありたい」という意志

  • 谷島 宣之

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2011年12月16日(金)

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 米国の技術教育関係者の団体である国際技術教育学会は、すべての生徒が幼稚園から高校までに身につけるべき「技術リテラシーのスタンダード」(邦訳『国際競争力を高めるアメリカの教育戦略』)を2000年にまとめた。

 なぜ「すべての生徒」なのか。「技術リテラシーのスタンダード」をまとめた背景が次のようになっているからだ。「個々の市民が技術の開発と利用に関して責任のある、知識に基づいた決定をすることが必要である」。

 これに関連して印象に残る一文が記載されている。「(出現しつつある新技術について)恐怖や誤解に基づいてではなく、批判的な疑問の提起に基づいて、推論し決定することを学ぶべきである」。

デザインを描く能力は誰でも持っている

 「技術リテラシーのスタンダード」の記述の過半はデザインに関するもので、デザインの担い手について次の宣言がなされる。

ほとんどの人々は、デザインプロセスがエンジニアまたはデザイナーに任されるべきだと思っている。しかし、実際は、誰でもがデザインする能力を持っている。デザインプロセスの段階の反復を追うことによって、1年生からお年寄りまで誰でもデザインを学ぶことができる。

 このスタンダード作りは「米国社会は社会を支える技術の歴史と基本的な性質についてほとんど無知である」という厳しい現状認識から始められた。

 日本は科学と技術を米国よりも“信仰”していると思われるふしがある。だが、「ほとんどの人々は、デザインプロセスがエンジニアまたはデザイナーに任されるべきだと思っている」点は同じであろう。

 誰もがデザインを描く能力を持つのなら、経営者も持っている。

 「ラーニング・オーガニゼーション」の提唱者であるピーター・センゲ氏は長年にわたり経営者たちに、ある問いかけをしている。著書『学習する組織』に次のように書かれている。

 「皆さんの組織が一隻の遠洋定期船だとしましょう。皆さんがそのリーダーだと想像してみてください。さて皆さんの役割は何でしょうか」。

 最も多い答えは「船長」であったが、センゲ氏によれば重要性でしのぐにもかかわらず経営者がめったに思い浮かべない役割がある。

経営者は「船の設計者」

 それは「船の設計者」である。つまり経営者は組織のグランドデザインを描くことでリーダーシップを発揮する。

 組織は生きているシステムであり経営者はそこに参加している。生きているシステムを「設計し直すことは、自動車の設計をやり直すのとは違う」とセンゲ氏は述べる。

 その通りだが、運転手あるいは社員の体験まで含めたグランドデザインを描くとするならば、それほどの差はない。

 従って経営者は組織はもちろん、顧客体験や環境まで含めた次世代電気自動車のグランドデザインづくりに関わることもできる。

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