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立体思考の勧め~グランドデザインはあなたが描く(5)

物事の構造や関係、時間の流れを考え抜く

  • 谷島 宣之

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2011年12月19日(月)

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 本連載「グランドデザインはあなたが描く」の主旨は、グランドデザインの価値、その担い手、描き方を考えることにある。第1回で述べた通り、技術で稼ぐためにも、新事業を作るためにも、東北の復興にも、そして国家の舵取りにもグランドデザインが欠かせない。

 グランドデザインとは、実現しようとするコトやつくろうとするモノの全体像を描き、全体の構造と構成要素を定義したものである。何(what)を目指したいのかを表現しており、製品やサービスの意匠(スタイリング)と設計、それらを使う顧客の利用体験までを含む。

デザインプロセスの特徴とは

 グランドデザインを描くプロセスは多くの先達の経験に基づいてほぼ確立されている。例えば米国の国際技術教育学会がまとめた「技術リテラシーのスタンダード」(邦訳『国際競争力を高めるアメリカの教育戦略』)はデザインプロセスの特徴を次のようにまとめている。

◎目的がある
◎制約条件に基づく
◎体系的(原理原則がある)
◎反復的
◎創造的(直感に頼る)
◎多くの可能な解決方法がある

 優れたデザインをビジネスに生かしている米アップルや英ダイソンはこうしたデザインプロセスを持っている。両社ともデザインプロセスそのものはオーソドックスと言ってよい。

 デザイナーやエンジニアがブレインストーミングをしてプロトタイプを作る。それを見て、いじりながら再びブレインストーミングをする。

 この反復をどこまで徹底するかが成果物の差になってくる。ジョブズ氏と組み数々のアップル製品を生み出したデザイナーのジョナサン・アイブ氏はジョブズ氏の伝記『スティーブ・ジョブズ』の中で「本当にシンプルなものを作るためには、本当に深いところまで掘り下げなければならない」と語っていた。

 音楽配信のような新しい何かを生み出す場合、いわゆる「コトづくり」のデザインが重要である。より良いコトを顧客に提供しようという思いから出発し、顧客の体験や利用シーンを想像し、その実現に必要なモノやサービスの機能を定義していく。

 コトづくりの主役は体験をする顧客である。コトを提供するだけではなく、顧客が主体的に動いてコトの価値や効果を実感できるように、顧客を支援し続ける必要もあり、そのやり方もグランドデザインに含めておく。

デザインに必要とされる考え方

 デザインプロセスを通じてグランドデザインを描くために必要な能力について「技術リテラシーのスタンダード」は次のように指摘している。

デザインプロセスは、問題解決、創造的思考、視覚的画像化、批判的思考、論理的推論のような様々な戦略の使用を必要とする。さらに、測定、製図、スケッチ、コンピューターの使用、工具の利用などのような実践的能力も必要とする。

 「全体像の力」で説明したように、グランドデザインは複合化、システム化、最適化をもたらす。それだけに平板な思考では描ききれない。このため1つの考え方で押し通すのではなく、判断の軸を複数持って考える必要がある。

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