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日本には真のシンクタンクがない

若者が思う存分働ける場、社会システムデザイン株式会社を設立

  • 宮田 秀明

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2012年3月16日(金)

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 学生から就職の相談を受けることが多かった。「先生のお勧めの企業はどこですか」。

 いろいろなアドバイスの中で、就職のアドバイスは最も難しいものに属する。企業の10年先、20年先を予測することは難しい。加えて、その企業のことをどこまで理解しているのか十分な自信が持てないからだ。

 最近は転職する人が多くなったが、それでも、最初の就職先が人生を決めるかもしれない。

 しかし、ある海洋開発会社だけは自信を持って勧めることができた。製造業とサービス業を融合させた優れたビジネスモデルを持っていたからだ。経営者の方々と個人的なお付き合いもあって、信用できた。結果としてこの企業では、私の紹介で入社した社員がかなりの割合になった。当初は転職者が多かったが、今は新卒が中心になった。もちろんみんな生き生きと活躍している。

若くて優秀な人が思う存分活躍できる組織が必要だ

 一方で、学生に言われ続けたのは、私が新たに企業を設立することだ。
「先生、早く株式会社PSIをつくってくださいよ」

 PSIとはProgram for Social Innovationのことで、東大のシステム創成学科の中の1つのコースである。日本語では知能社会システムコースといって、最もユニークなコースである。「理系と文系の垣根を壊す」「日本のリーダーを育てる」を理念にしている。株式会社PSIは、この理念をビジネスの現場で実践する会社だ。

 2年前のことだ。Aさんの卒業論文がうまく進まなかった。卒業論文の提出日まで2カ月を切った12月の中頃、彼女は私に言った。

 「もし卒業できなかったら、先生の会社に就職します。また就活するのは嫌ですから。先生の会社を早くつくってください」

 幸い彼女は年末年始の休み抜きで頑張って、無事卒業した。今は、ある大手商社で持ち前の行動力を発揮して活躍している。

 本当は、私も早く株式会社PSIを立ち上げたかった。若くて優秀な人が思う存分活躍できる組織が必要だと思ったからだ。多くの日本の企業は、「10年は下働き」といった形の人材育成を行う。このために優秀な人材をくさらせてしまっているケースが少なくない。その一方で、日本には真のシンクタンクが必要だと思ったことが大きかった。日本には、シンクタンクを自称しながら、それとは全く逆の、行政の下請け仕事を中心事業としている企業が多い。

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